日本文学講義Ⅱ
古典文学を読むことの意味を考える

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鈴木 健一 教授 4 2~4 通年 3

授業の目的・内容

今を生きるわたしたちにとって、どうしたら古典文学を楽しくまた意義あるものとして読めるのかについて、歴史的な経緯を踏まえつつ、具体的な本文を分析しながら、探究します。なるべくわかりやすく講義をしたいと思っています。私自身にもまだ答えは見つかっていません。古典文学を好きな人、古典文学に興味のある人、ぜひ参加して下さい。いっしょに考えていきましょう。

授業計画

はじめに
古典を読むことの意味とは?
共同性と個性
日本書紀の不思議な世界
秘儀としての古今和歌集
伊勢物語受容の多様性
源氏物語の読み方さまざま(1)
源氏物語の読み方さまざま(2)
漢詩文はどう読みとくべきか?
10 北村季吟の古典注釈
11 契沖と賀茂真淵
12 本居宣長の得たかったもの・源氏物語
13 本居宣長の得たかったもの・古事記
14 第1学期のまとめ
15 予備日
16 後期のはじめに
17 上田秋成と幻想世界
18 江戸時代文学の図像性(1)
19 江戸時代文学の図像性(2)
20 折口信夫と古典
21 山本健吉と古典
22 加藤楸邨と古典
23 解釈の多様性
24 本文を定めること
25 現代語訳することの意義
26 表現の重層性
27 今を生きることと古典(1)
28 今を生きることと古典(2)
29 第2学期のまとめ
30 予備日

授業方法

講義形式。質疑応答をしながらすすめたいと思っています。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
出席・アンケート・夏季レポート。

教科書

毎回プリントを用意します。

参考文献

鈴木健一江戸の「知」━近世注釈の世界森話社2010