言語・情報コース ゼミナール(6)
言語と認知:比喩

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
岡本 順治 教授 2 3~4 第2学期 2

授業の目的・内容

言語は人間の認知能力の一部であるのと同時に、認知活動全体に大きく関わっている。今学期のゼミでは、ドイツ語の比喩表現(直喩、換喩など)を含む文を扱う。一般に、比喩とは、Aを表現するのにAとは異なるBを使うことによって成立する。ただし、その際に、AとBの関係は、歴史的に作られたもので固定したものであることもあれば、一時的に作られた「たとえ」であることもある。
(1) a. Der Mann war ein hohes Tier.
 b. Auch mit dreiundsechzig Jahren war er noch ziemlich gut in Form.
 Kein Bauchansatz, keine Speckrollen, kein schlabberiger Truthahnhals.
(1a) のTierは、そもそも「動物」であり、(1b)のTruthahnhalsは、「七面鳥の首」であるが、もちろん、それぞれ「動物」や「七面鳥の首」について語っているのではない。これらの「たとえ」の成立過程を考えていくのが今学期の課題である。

授業計画

イントロダクション(授業の進め方、一般的注意)
イントロダクション(認知言語学概観、発表の割り振り、テキストの概略説明)
学生による発表とディスカッション。
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14 まとめ
15 予備日

授業方法

提示されたテーマの中から、興味のあるものを選び、2~3人のグループを作って調べ、発表する。発表者以外の参加者の積極的な質疑応答を期待する。

成績評価の方法

平常点(出席、授業への積極的関与)、発表の評価。

参考文献

参考文献:授業中に適宜指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

人間の言語に興味を持ち、知的好奇心にあふれた学生の参加を希望します。