● 文学・文化コース ゼミナール(1)
―フランツ・カフカ:作品とその受容―
担 当 者
単 位 数
配当年次
学 期
曜 日
時 限
小林 和貴子 准教授
2
3~4
第1学期
水
2
この授業では、20世紀の文学を代表する作家の一人である、フランツ・カフカ(1883~1924)を取り上げます。カフカの作品では、例えば罪と罰、息子と父親の確執、判決、訴訟などのモチーフが様々な形で描かれますが、そうした表現は現代社会のどのような側面を示しているのでしょうか。守ってくれるはずの存在が障壁となって立ちはだかる、そんな世界を描くカフカ作品が今日においても魅力を失わないのは、そのような不条理な世界に現代の私たちも生きているからでしょう。授業では、カフカの作品を手掛かりに、その受容も射程に入れながら、現代社会の問題を考えていきます。
短編小説『変身』(1915年)を題材にして、例えば以下のテーマを取り上げる予定。
1)カフカという人物、2)20世紀初頭のプラハ、3)カフカとシオニズム、4)作品における登場人物、5)作品における様々なテーマ(メタモルフォーゼ、セクシャリティ、罪、コミュニケーションなど)
授業はFranz Kafka: Die Verwandlung の精読と、各テーマについての受講者の発表の二部構成にして進めます。
学期末レポート
出席、発表、授業中の態度、レポートを総合的に評価して成績をつけます。
プリントを配布。
授業時に指示します。
履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。
このコースゼミ(1)は(2)と合わせて通年履修すること。