フランス語圏文化演習(文学・思想)C
絵画をめぐるエクリチュールの系譜

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
進藤 久乃 助教 4 3~4 通年 4

授業の目的・内容

主にフランスの作家・詩人が絵画作品について論じたテクストを集めたアンソロジー、Écrire sur la peinture (dirigé par Charlotte Maurisson, Folioplus classiques, Gallimard, 2006)を輪読します。正確にフランス語のテクストを理解した上で、文学と美術という二つのジャンルの競合・影響関係をめぐる議論について考察を深めることを目的とします。

授業計画

ガイダンス
イントロダクション:授業テーマの解説
古代ギリシャ・ローマにおける絵画をめぐるテクスト(1):ホメロス
古代ギリシャ・ローマにおける絵画をめぐるテクスト(2):大プリニウス
16〜18世紀における絵画をめぐるテクスト(1):ディドロ
16〜18世紀における絵画をめぐるテクスト(2):ディドロ
19世紀における絵画をめぐるテクスト(1):ゴーティエ
19世紀における絵画をめぐるテクスト(2):ボードレール
19世紀における絵画をめぐるテクスト(3):ユイスマンス
10 20世紀における絵画をめぐるテクスト(1):アポリネール
11 20世紀における絵画をめぐるテクスト(2):ブルトン
12 20世紀における絵画をめぐるテクスト(3):エリュアール
13 20世紀における絵画をめぐるテクスト(4):フランス現代詩人たち
14 第1学期のまとめ
15 予備日
16 第1学期の復習と第2学期課題の解説
17 絵画をめぐる思想的考察についての講義、及び受講者が選択したテクストにもとづく発表(~21回目まで)
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22 20世紀フランス詩におけるイメージの実践についての講義、及び受講者が選択したテクストにもとづく発表(~28回目まで)
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29 一年間の総括
30 予備日
基本的に教科書にそって授業を進めますが、適宜プリントを使用し、関連する他のテクストも紹介します。上記スケジュールに記した作家名は、受講者の興味に応じて多少変更する可能性があります。
第2学期は受講者自身が作家を選び、教科書に載っていないテクストを探して発表をし、レポートを書いてもらいます。

授業方法

毎回担当者を決めて、フランス語のテクストを輪読をします。各受講者が、扱われている絵画作品や時代背景を調べ、問題点を指摘し、議論を深めることが求められます。

成績評価の方法

発表及びレポート
授業内の発表、及び学年末のレポートで評価を決定します。
定期試験は行わない予定ですが、フランス語読解の小テストを行うかもしれません。

教科書

Charlotte Maurisson (dir.), Écrire sur la peinture, (Folioplus classiques) Gallimard, 2006, ISBN:9782070322657
参考文献については、初回の授業時にリストを配布します。また、授業時に適宜指示します。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。