政治分析方法論

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
福元 健太郎 教授 2 D/M 第2学期 3

授業の目的・内容

原因と結果を明らかにする上で、実験は最も基本的かつ重要な方法である。政治学で実験を行うことは難しいが、既に起きた現象で実験とみなせるものを利用することは可能かつ有益である。これが自然実験である。例えばある選挙区に雨が降るか否かは、かなり無作為に決まるが、雨が降った選挙区では投票率が低くなる、といった具合である。自然実験を理解する上では、それを用いた具体的で優れた論文を読むことが正道である。そこで本年度は、自然実験を扱った英語論文を1回に1本ずつ読んでいく。

授業計画

概要説明
無作為型:徴兵
無作為型:少数派優遇措置
無作為型:候補者順位
無作為型:国際選挙監視団
疑似無作為型:天候
疑似無作為型:生死
疑似無作為型:選挙期日
疑似無作為型:半数改選議会
10 非無作為型:メディア流通圏
11 非無作為型:植民地
12 非無作為型:テロ
13 回帰非連続:小選挙区制
14 理解度の確認
15 予備日

授業方法

各回、全員が、疑問点を全て挙げた事前メモ(A4)のコピーを提出した上で、発言する(原本は手許に置いて自分で用いる)。それを基に、教材の内容を確認しつつ、議論する。

成績評価の方法

成績は、出欠状況(1回欠席で5点引く)、メモに基づく発言(5割)及び議論における発言の内容(5割)、によって評価する。
出席は事前メモの提出および授業中の発言によって確認する。単位取得要件は、欠席日数が3分の1未満であること(学則第45条)と、点数が50点以上であることである。試験は実施しない。なお欠席日数が3分の1となった場合は、特に申し出がない限り、不可ではなく棄権にする。