データ解析演習Ⅲ
確率的離散選択モデルの理論と実習

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田島 博和 講師 4 M 通年 2

授業の目的・内容

この授業では、ロジットモデルのパラメータ推定を自分で行なうためのトレーニングをする。その具体的な内容は、(1)モデルに対する消費者行動論の知識、(2)モデルに対する数学の知識、(3)パラメータ推定量に関連する統計学の知識、(4)最適化アルゴリズムに関連する数学の知識、および(5)パラメータ推定を実行するためのコンピュータ・プログラミングの知識と経験などであるが、ここでは特に(2)に重点をおく。一変数の多項ロジットモデルについてその概要を完璧に理解し、プログラミング言語であるRを使ってパラメータ推定できるようになるのが、目標である。

授業計画

オリエンテーション 一変数ロジットモデルの概要説明
一変数関数の微分と極値①
一変数関数の微分と極値②
一変数関数のTaylor展開と最適化アルゴリズム①
一変数関数のTaylor展開と最適化アルゴリズム②
尤度関数と最尤推定量①
尤度関数と最尤推定量②
一変数ロジットモデルのパラメータ推定のアルゴリズム①
一変数ロジットモデルのパラメータ推定のアルゴリズム②
10 一変数ロジットモデルのパラメータ推定のコンピュータ・プログラミング①
11 一変数ロジットモデルのパラメータ推定のコンピュータ・プログラミング②
12 弧弾力性と点弾力性
13 対数中央化変換によるパラメータ推定
14 授業のまとめ
15 自主研究
16 二変数関数の微分と極値①
17 二変数関数の微分と極値②
18 二変数関数のTaylor展開と最適化アルゴリズム
19 二変数ロジットモデルのパラメータ推定のアルゴリズム
20 二変数ロジットモデルのパラメータ推定のコンピュータ・プログラミング
21 古典的論文の輪講① Guadagni, P. M. and J. D. C. Little (1983), “A Logit Model of Brand Choice Calibrated on Scanner Data,” Marketing Science, Vol.2, No.3, pp.203-238.
22 古典的論文の輪講②
23 古典的論文の輪講③
24 古典的論文の輪講④
25 古典的論文の輪講⑤
26 実習①
27 実習②
28 実習③
29 授業のまとめ
30 自主研究

授業方法

演習方式で授業を進める。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
授業中の平常点

教科書

テキスト等は1回目の授業で指示する。