※日本文学特殊研究
『古今著聞集』

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
近本 謙介 講師 4 D/M 通年 3

授業の目的・内容

鎌倉時代の説話集『古今著聞集』は、成立時期および編者が明確であることから、さまざまな研究の方向性を想定することが可能である。しかしながら、所収話を精読する作業は十分になされているとは言い難い状況である。本書の中から第3「政道忠臣」を取り上げ、各話を精読しながら編者の時代認識のあり方を探り、併せて説話配列や採録説話の背景についても考察する。

授業計画

『古今著聞集』に関する概説
『古今著聞集』研究史に関する概説
第3「政道忠臣」を取り上げる意図と問題点についての概説
73話精読と議論
73話に関する補足
74話精読と議論
74話に関する補足
75話精読と議論
75話に関する補足
76話精読と議論
76話に関する補足
77話精読と議論
77話に関する補足
78話精読と議論
10 78話に関する補足
79話精読と議論
11 79話に関する補足
80話精読と議論
12 80話に関する補足
精読説話に関する問題点と研究課題に関する議論
13 精読説話に関する問題点と研究課題に関する議論の継続
14 精読範囲に関するまとめ
15 予備日
16 81話精読と議論
17 81話に関する補足
82話精読と議論
18 82話に関する補足
83話精読と議論
19 83話に関する補足
84話精読と議論
20 84話に関する補足
85話精読と議論
21 85話に関する補足
86話精読と議論
22 86話精読と議論の継続
23 86話に関する補足
87話精読と議論
24 87話精読と議論の継続
25 87話に関する補足
精読説話に関する問題点と研究課題に関する議論
26 精読説話に関する問題点と研究課題に関する議論の継続
27 第3「政道忠臣」の編集意識と、編者の時代認識に関する議論
28 第3「政道忠臣」の編集意識と、編者の時代認識に関する議論の継続
29 授業の総括
30 予備日

授業方法

取り上げる作品と精読する箇所について概説した後、受講生の担当説話を決定し、調査研究内容の発表についての議論を行う。議論の内容を踏まえて補足調査を行い、その成果を改めて発表した上で議論を深める。
説話の精読を経て、編者の採話意識や配列意識、さらには時代認識について議論して位置付ける。

成績評価の方法

調査報告
担当範囲の調査報告内容と、授業における議論への参加状況による。

教科書

西尾光一、小林保治古今著聞集上』(新潮日本古典集成新潮社1983年、ISBN:9784106203596

参考文献

授業時に指示する

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。