美術館学特殊研究
ミュージアムと展示工学

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第1学期 佐野 みどり 教授
第2学期 M.ワタナベ 講師
4 D/M 通年 5

授業の目的・内容

今日のミュージアムは文化資源の保存収集、展示といった主たる業務のうえに、地域文化発信の拠点、世代間コミュニケーションの磁場、 蓄積された知の活用など、より積極的に<人>に向かったマネジメントへの期待がますます増大しています。本授業では、近代以前の出開帳、見せ物等の陳列の歴史をおさえ、つづいて近現代の美術館・博物館における展示の構造と展示の思想を事例に則して考えていきます。とりわけ、 統合/排斥、 招宴をキーワードに、序列の視覚化という従来型のミュージアム展示が、昨今いかに変貌を遂げつつあるのかを考えたいと思います。その過程で、ミュージアムという制度の問題、あらたな展示工学の提案なども論ずることになるでしょう。なお、第2学期はマサコ・ワタナベ講師が担当します。

授業計画

今年度授業の進め方について
展示の歴史(1)
展示の歴史(2)
展示の歴史(3)
展示の歴史(4)
博覧会というフレーム(1)
博覧会というフレーム(2)
博覧会というフレーム(3)
博覧会というフレーム(4)
10 ミュージアムの形成(1)
11 ミュージアムの形成(2)
12 展示批評(1)
13 展示批評(2)
14 第1学期授業のまとめ
15 予備日
第2学期は渡辺雅子講師が担当します。
16 テーマ:北米における美術館と日本・アジア美術の諸相
第2学期授業の進め方について
17 北米(東海岸)の大規模の美術館でのアジア、東アジア美術へのアプローチおよび世界美術との結びつき(1)
メトロポリタン美術館研究
18 同上(2)
メトロポリタン美術館研究
19 同上(3)
メトロポリタン美術館研究
20 同上(4)
ボストン美術館研究、フリア美術館
21 北米の中規模の美術館でのアジア、東アジア美術へのアプローチ(1)
デトロイト美術館、ボルティモア・ウォルター美術館、
22 同上(2)
ハーバード大学美術館、イェール大学美術館、コーネル大学美術館
23 同上(3)
ペンシルバニア大学美術館、ロードアイランド・デザイン大学美術館
24 特別展の準備から問題点まで
Storytelling in Japanese Art展をモデルに。
25 Storytelling in Japanese Art講読
26
27 特別展企画報告(1)
28
29 総括
30 予備日

授業方法

テキストや史料の講読に基づき、その後、各自がそのテーマに関する論点を展開させて報告します。

成績評価の方法

授業への参加姿勢とレポート

教科書

各テーマ毎に指示し、その他は配布資料を作成します。

参考文献

授業時に指示します。