※芸術学演習
絵画と意匠を「読む」

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
藤澤 紫 講師 4 D/M 通年 2

授業の目的・内容

日本近世の絵画を軸に、工芸や染織品も交え、作品に込められた主題、影響関係、時代性などを深く読み解くことを目的とする。
近世は庶民文化の台頭を契機に、豊かな個性や価値観が育まれ、まさに百花繚乱の様相を呈した。これらをより深く理解するために、はじめに文献資料等を行いて、絵画、工芸と近世文化との関わりを考える。更に絵巻や版本作品などを用いて、テキストと絵画の関係についても検討する。
次いで受講生による発表を軸に、作品そのものを読み解く作業を行う。第1学期は課題にそったテーマ研究、第2学期は面談の上、各自の研究テーマに沿った任意の主題での発表を行うこととする。海外文化との比較や、在外の日本美術コレクションの調査報告なども適宜行うので、発表時には「比較文化」の観点を意識してほしい。
受講生各自が、柔軟な感性と積極性をもって参加されるよう期待する。

授業計画

授業の目的と方法について
各自の研究テーマについて1(ミニ発表)
各自の研究テーマについて2(ミニ発表)
資料研究1 絵画を「読む」―物語る絵画―
資料研究2 意匠を「読む」―染織と工芸―
資料研究3 文字を「読む」―江戸の版本―
資料研究4 物語を「読む」―見立と遊び―
資料研究5 芸能を「読む」―能・狂言・歌舞伎と美術―
作品調査または見学会(日程は変更することもある)
10 ミニ発表1 テーマ研究
11 ミニ発表2 テーマ研究
12 ミニ発表3 テーマ研究
13 ミニ発表4 テーマ研究
14 まとめ
15 予備日
16 第2学期授業の目的と方法について
17 発表1 テーマ研究
18 発表2 テーマ研究
19 発表3 テーマ研究
20 発表4 テーマ研究
21 発表5 テーマ研究
22 発表6 テーマ研究
23 発表7 テーマ研究
24 発表8 テーマ研究
25 発表9 テーマ研究
26 発表10 テーマ研究
27 発表11 テーマ研究
28 作品調査または見学会(日程は変更することもある)
29 まとめ
30 予備日

授業方法

授業方法は、以下の3点を軸とする。
1.文献資料を用いた作品研究および方法論の研究。
2.パワーポイント等の映像機器を使用したプレゼンテーション。
 (前期は課題を提示する。後期は面談の上で任意のテーマを設定する。)
3.博物館、美術館、ギャラリー、制作工房等における実地鑑賞(作品調査・見学会)及び事後のディスカッション。

成績評価の方法

レポート(第1学期および第2学期末に提出)

教科書

授業時に指示する。

参考文献

授業時に指示する。

その他

最新の展覧会情報を提供するので、積極的に足を運び作品に接する機会を増やすこと。
また発表に際してはコメンテーターとしても参加してもらうので、積極的にディスカッションの口火を切ること。
初回授業時にメールアドレスを開示し、授業時以外にも質問には適宜対応する。