● 民事法総合演習２
―破産法―

破産法について、手続に沿った理解を前提として、各当事者（債権者・管財人）側から権利関係を把握することを目的とする。

１	破産法の位置付け（清算型、包括執行） 破産手続きの流れ（申立、開始決定、換価、債権調査、配当）
２	法人破産。個人破産（同時廃止、自由財産、免責） 破産法上の各種概念（破産債権、財団債権、取戻権、別除権、双務契約解除、相殺制限、否認）
３	破産申立て、破産開始決定、破産管財人
４	財団財産の管理・換価
５	破産債権の届出・調査・確定
６	財団債権、取戻権
７	別除権（１）債権届出、配当
８	別除権（２）担保対象物の売却、放棄
９	契約関係の処理（１）双方未履行の双務契約、売買契約、賃貸借契約、リース契約
10	契約関係の処理（２）請負契約、雇用契約、委任契約
11	相殺
12	否認権（１）
13	否認権（２）
14	配当
15	終結、他の手続きへの移行

講義を中心としつつ、指名された学生が回答をする方式を併用する。

第2学期（学年末試験）：90％

授業に対する貢献度：10％

伊藤眞『破産法・民事再生法』第2版、有斐閣、2009年、ISBN:9784641135444
新しい版が出た場合は、それを使用する。

東京地裁破産実務研究会『破産管財の手引』増補版、きんざい、2012年、ISBN:9784322121469
伊藤眞・岡正晶・田原睦夫・林道晴・松下淳一・森宏司『条解破産法』弘文堂、2010年、ISBN:9784335354557