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本授業の趣旨・目的、および、授業進行上の方針・方法について説明 |
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序論 家族法の歴史(フランス民法、明治民法、第2次大戦後の民法改正に重点を置く)を概観する。そして、現代における家族法改正の傾向(男女の平等、離婚の自由化、非嫡出子の平等など)を明らかにする。また、医学の発達が家族法に与える影響を指摘する。諸外国法についても比較検討する。 |
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婚姻 婚姻の要件・効果について、現行民法の規定から生ずる問題点について考察する。たとえば、待婚期間、夫婦の氏、婚姻費用の分担などを取り上げる。 |
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離婚 離婚の要件・効果について考察する。離婚原因に関して、有責主義から破綻主義へと変遷してきたことなどを取り上げる。また、夫婦財産制の清算・年金の分割にも触れる。 |
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嫡出子・非嫡出子 嫡出推定、嫡出否認の訴え、親子関係訴訟について現在の問題点を明らかにする。DNA鑑定の問題点も取り上げる。 |
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人工生殖子 生殖補助医療によって生まれた子について、法律上の父母がだれかについて考察する。日本における判例・立法(の動向)だけでなく、諸外国の立法についても言及する。 |
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養子 普通養子と特別養子について考察する。とくに、日本における特別養子の利用状況を紹介する。また、国際養子縁組の問題も取り上げる。 |
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親権・後見・保佐・補助 最近の後見制度の改正について考察する。また、高齢者の資産管理についても考察する。 |
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扶養 私的扶養と公的扶養の関係を視野に入れながら、扶養について考察する。また、介護保険制度についても言及する。 |
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相続法の歴史 相続の意義、相続の根拠、相続法の原理について考察する。また、諸外国法についても比較検討する。 |
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相続財産 相続財産について、その種類ごとに考察する。とくに債務の相続を取り上げる。また、相続分、特別受益、寄与分についても考察する。 |
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相続の承認と放棄 相続の承認・放棄について考察する。 |
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遺産分割 遺産分割について考察する。 |
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遺言と遺贈 各種の遺言方式、遺言の効力、包括遺贈と特定遺贈、遺留分制度について考察する。 |
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本授業のまとめ |