外国史Ⅱ
「歴史」をたしなむ

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
加藤 政夫 講師 2 2~4 第2学期 5

授業の目的・内容

「たしなみ」という言葉にはいくつかの意味がありますが、ここでは「平常の心がけ、用意、物事に対する心得…」といったところです。歴史専攻ではない皆さんが、中学・高校の教壇に立って歴史を教えることになることを想定して授業を行います。ただし、授業ですぐに使える知識を提供するかたちのものではなく、皆さんが教壇に立つ前に準備をしよう、予習をしよう、歴史の勉強をしておこう、という時に役立つような材料を提供するようなかたちにしていきたいと考えています。
具体的には、歴史という分野で取り扱われる「歴史的事実」というものを取り扱う際には、どのような点に注意しなければならないかということに焦点をあてながら、①西洋史の大まかな流れを概観する「西洋史概説」、②歴史学という分野がどのような特色を持っているのかを理解する「歴史学入門」、③ヨーロッパ史をより深く理解するための「中世ヨーロッパ史入門」、という3部構成の内容を予定しています。

授業計画

歴史に必要なもの 〜ものさしをさがせ〜
時代区分と地域区分について
世界史の流れ(1)原始と古代のちがい
世界史の流れ(2)古代の展開
世界史の流れ(3)古代の終わりは中世のはじまり
世界史の流れ(4)近代のはじまりは「ルネサンス」か、それとも「二重革命」か?
中世ヨーロッパ史入門(1)封建社会の成立
中世ヨーロッパ史入門(2)封建社会の発展
中世ヨーロッパ史入門(3)封建社会の崩壊
歴史学入門(1)「歴史的事実」の取り扱い方
10 歴史学入門(2)「歴史学」の歴史
11 「歴史」を見直してみよう(1)名付け親は誰だ?「ルネサンス」
12 「歴史」を見直してみよう(2)名付け親は誰だ?「市民革命」
13 「歴史」を見直してみよう(3)名付け親は誰だ?「産業革命」
14 まとめ
15 予備日
細かい授業内容やスケジュールは変更になることがあります。

授業方法

講義形式です。

成績評価の方法

学期末レポート
学期末レポートに出席率を加味して評価を行います。

参考文献

授業内に適宜指示する。