※マンガ・アニメーション芸術文化論演習
アニメーションの歴史と文化背景―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
佐々木 果 講師 4 2~4 通年 2

授業の目的・内容

アニメーションの作品や歴史や文化などを具体的に検討することを通じて、研究の「方法」を意識し、各自が実践していくことを目的とする。

授業計画

1 イメージ作品をいかに研究するか
2 歴史という方法について(1)テーマ
3 歴史という方法について(2)歴史と反復
4 歴史という方法について(3)物語の構造
5 歴史という方法について(4)近代という問題
6 歴史という方法について(5)日本のマンガ・アニメーション文化の問題
7 日本のアニメ文化の基礎問題(1)キャラクターのとらえ方
8 日本のアニメ文化の基礎問題(2)女性とメディアの歴史
9 日本のアニメ文化の基礎問題(3)少女文化とその背景
10 日本のアニメ文化の基礎問題(4)女性向けメディアの変遷と社会
11 日本のアニメ文化の基礎問題(5)日本の社会とポップカルチャー
12 日本のアニメ文化の基礎問題(6)男性とメディア
13 日本のアニメ文化の基礎問題(7)少年文化とその背景
14 日本のアニメ文化の基礎問題(8)男性向けメディアの変遷と社会
15 日本のアニメ文化の基礎問題(9)80年代までの文化問題
16 90年代以降の文化問題(1)交錯するキャラクターイメージ
17 90年代以降の文化問題(2)ジェンダー問題のまとめ
18 90年代以降の文化問題(3)メディアの変遷とポップカルチャーの歴史
19 メディアと知覚の歴史(1)アニメーションはどこから来たか
20 メディアと知覚の歴史(2)絵と動き
21 メディアと知覚の歴史(3)キャラクター
22 メディアと知覚の歴史(4)音声
23 メディアと知覚の歴史(5)感覚と行動の図式
24 メディアと知覚の歴史(6)物語メディアの現代史
25 発表と討論(1)特定のテーマを作品など取り上げて具体的な発表と討論を行なう。
26 発表と討論(2)
27 発表と討論(3)
28 発表と討論(4)
29 発表と討論(5)
30 まとめ

授業方法

第1学期は、テーマを日本のアニメ関連分野を中心にして進める。第2学期は、より広い視聴覚メディアにも問題を広げて進め、受講者の発表と討論を行なう予定である。なお、実際の授業進行においては、上記の内容が前後したり変更されたりすることがある。

成績評価の方法

レポート:50%(学期末ごとにレポートを課す)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%

教科書

授業内にて随時指示する。

参考文献

アニメージュ編集部『TVアニメ25年史』、徳間書店1988
アニメージュ編集部『劇場用アニメ70年史』、楽工社1989
山口且訓 渡辺泰『日本アニメーション映画史』、有文社1977
山口康男, 日本のアニメ全史, テンブックス, 2004, ISBN:9784886960115
授業内にて随時紹介する。