特別演習
政治思想史における古典古代―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
古城 毅 教授 2 2~4 第2学期 3

授業の目的・内容

西洋の政治思想史において、古典古代(ギリシア・ローマ)をどのように理解するか、という問題は、現在に至るまで大きな論点です。たとえば、古代と近代という図式は、西洋と非西洋、野蛮と文明、多神教と一神教、といった図式と関連し、現代世界の理解の仕方にも影響を与えています。そこで、本授業では、西洋政治思想史Ⅰ、Ⅱを補完する形で、古典古代に関する様々な議論を検討します。

授業計画

1 講義の概要説明
2 政治思想史における古典古代の位置づけ1
3 政治思想史における古典古代の位置づけ2
4 政治思想史における古典古代の位置づけ3
5 政治思想史における古典古代の位置づけ4
6 プラトン1
7 プラトン2
8 アリストテレス1
9 アリストテレス2
10 古代ローマ1
11 古代ローマ2
12 古代ローマ3
13 多神教1
14 多神教2
15 理解度の確認
近代以降の古典古代解釈の紹介と、古典古代の思想や諸制度の検討を並行して行います。

授業方法

各回の前半は講義、後半は報告・討議を行います。

成績評価の方法

レポート:60%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):40%
レポート課題は複数回出します。

教科書

教科書は特に指定しません。各回、レジュメを配ります。

参考文献

伊藤貞夫『古代ギリシアの歴史 ポリスの興隆と衰退』(講談社学術文庫)、講談社2004年、ISBN=9784061596658
M.フィンリー『民主主義―古代と現代 』(講談社学術文庫)、講談社2004年、ISBN=9784061598102
本村 凌二、 中村 るい『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫)、筑摩書房2012年、ISBN=9784480094957
参考文献は文庫本ですので、各自での購入が望ましいですが、法経図書館にも揃えます。

履修上の注意

履修者数制限あり。(20名程度)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

西洋政治思想史Ⅰ、Ⅱの履修が望ましいです。これらの講義の内容と本講義は関連します。