特殊講義(近代日本政治史Ⅰ)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
若月 剛史 講師 2 1~4 第1学期 5

授業の目的・内容

本講義では、近代日本政治の大きな流れを、国際環境と国内の政治社会的状況の双方を踏まえて理解することを目指します。特に、明治憲法体制の諸制度がどのような構想を背景にして作られ、実際にどのように運用されていったのか、という点に重点を置きながら講義していきます。対象とする時期は、西洋諸国の圧力によって開国を余儀なくされた幕末から、維新期の課題がほぼ達成された日露戦争頃までとする予定です。

授業計画

1 オリエンテーション
2 幕藩体制の政治的特質
3 西洋の衝撃への対応
4 明治国家の建設(1)中央集権体制の確立
5 明治国家の建設(2)権力基盤の整備
6 士族反乱と自由民権運動
7 明治憲法の構想
8 明治憲法の制定
9 議会政治の開始(1)民力休養と条約改正問題
10 議会政治の開始(2)地方の政治状況
11 日清戦争と三国干渉
12 日清戦後経営と政友会の成立
13 日英同盟と日露戦争
14 まとめ
15 予備日
受講者の理解度を見ながら講義を進めるので、ある回のテーマの解説が次の回に続く場合もあります。

授業方法

配布するプリントに沿って、口述で講義を進めます。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):90%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):10%

教科書

教科書は使用しません。

参考文献

北岡伸一『日本政治史』、有斐閣2011年、ISBN=9784641049932
鳥海靖『日本近代史講義』、東京大学出版会1988年、ISBN=9784130220088
坂本一登『伊藤博文と明治国家形成』(講談社学術文庫)、9784062921015 2012
季武嘉也『日本政党史』、吉川弘文館2011年、ISBN=9784642080491
その他の参考文献については、各回の授業において紹介します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

私語厳禁。