<過去の実績>開発途上国・新興国における経済発展と伝統的共同体の変化をテーマとし、平成25年度には、Economics of Happinessなどの英語ドキュメンタリー作品を鑑賞し、生物文化多様性の保護に関する英文プロジェクト報告書を読んで、問題関心を掘り下げ、夏休みには学習院大学海外協力研修プログラムDISSOLVA(ボルネオプロジェクト)に参加して、実体験を通じて理解を深めました。大学祭では、現地での調査に基づき論文を執筆する4年生と合同で中間報告をまとめ、パネル展示発表をしたほか、現地の食文化や伝統文化を伝えるための出店・イベントを開催しました。平成23年度には、山本博之著『脱植民地化とナショナリズム──英領北ボルネオにおける民族形成』など、各自が選定した文献を輪読し、東南アジアを中心に植民地時代から現代にいたる社会経済変化の中で現れた諸問題、具体的には民族闘争とマルチカルチュラリズム、国際自由貿易体制とフェアトレード、経済成長とスローライフ、環境保護と排出権取引などについて理解を深めました。夏合宿では、東日本大震災によって再認識された共同体の復興力を体感するために、被災地でのボランティア活動にも参加し、大学祭では具体的に北ボルネオについて詳しく調査した結果をパネル報告しました。3年生は共通のテーマで輪読を進める一方で、個人の関心に沿って研究テーマを絞り、4年次のゼミ論文執筆に向けて資料収集・データ分析を徐々に進めています。