演習(3年生)
ワーク・ライフ・バランスの国際比較―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
脇坂 明 教授 4 3 通年 4

授業の目的・内容

 ワーク・ライフ・バランス(WLB)について、国際比較の観点から学習する。先進国について、よく紹介される米国やスウェーデンだけでなく、フランス、ドイツの大陸ヨーロッパ諸国、そしてより小さい国についても、調べて議論する。
 企業のWLB施策は、国などの女性就業施策だけでなく、教育制度、人口政策、年金制度、企業の雇用システムなどが、分かちがたく関連している。その関連を、わかる範囲で明らかにすることが目標である。

授業計画

1 演習の狙いの説明とグループ編成などの決定
2 ワーク・ライフ・バランス(WLB)概念の理解
3 我が国におけるWLB(1)歴史と課題
4 我が国におけるWLB(2)アンケート調査から
5 米国におけるWLB
6 英国におけるWLB
7 オランダにおけるWLB
8 ドイツにおけるWLB
9 フランスにおけるWLB
10 スウェーデンにおけるWLB
11 デンマークにおけるWLB
12 その他の国におけるWLB
13 我が国との違いの小括
14 雇用システムの比較
15 理解度の確認
16 生産性との関係
17 労働時間との関連
18 人事管理との関連
19 職場マネジメントとの関連
20 個別項目における国際比較の議論
21 雇用システムの国際比較(1)
22 雇用システムの国際比較(2)
23 雇用システムとWLBの国際比較(1)
24 雇用システムとWLBの国際比較(2)
25 ゲスト・スピーカーとの議論
26 WLBの展望(1)
27 WLBの展望(2)
28 WLB概念の検証
29 まとめ
30 自主研究

授業方法

担当者がテキストの分担箇所やほかの資料をまとめて報告し、それについて全体で議論する。

成績評価の方法

平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):100%(授業時の発表と発言)

教科書

武石恵美子編著『 国際比較の視点から日本のワーク・ライフ・バランスを考える─働き方改革の実現と政策課題』、ミネルヴァ書房2012

参考文献

D・マースデン『雇用システムの理論―社会的多様性の比較制度分析』、NTT出版2007
武石恵美子編『女性の働きかた』、ミネルヴァ書房2010

履修上の注意

履修者数制限あり。(15名)