演習(2年生)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
米山 茂美 教授 2 2 第2学期 5

授業の目的・内容

 私の演習(ゼミ)での統一テーマは、「イノベーションの戦略」です。イノベーションとは、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデル(事業の仕組み)の開発など、何か新しいものを生み出していくプロセスのことをいいます。企業の中で、ヒット商品や今までにない新たなビジネスモデル等がどのように生まれ、それが企業の成長や競争力にどのように影響を与えているのかについて、理論と実践の両面から皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
 2年生の演習では、そのための準備として、前半にイノベーションに関する最近の企業事例を取り上げ、それぞれについて製品・サービスの開発や、ビジネスモデル等の分析を行っていきます。後半は、各学生から関心のある事例を提案してもらい、グループでその成功要因(ないし失敗要因)等に関する分析を行っていきます。こうした活動を通じて、現実の事例への関心を高めることと同時に、研究の方法について理解すること、さらにプレゼンテーション能力を養うことを目指します。

授業計画

1 ガイダンス(講義の内容と進め方、自己紹介、ゼミ幹事等の選出)
2 企業・産業、経営学に関する基礎知識の確認、第1次グループ分け
3 事例研究1:カーブス
4 事例研究2:星野リゾート
5 事例研究3:フローレンス
6 事例研究4:伊那食品
7 研究テーマの提案、第2次グループ分け
8 グループ研究(問題設定、調査方法の検討)
9 グループ研究(関連資料の整理、仮説設定)
10 中間報告会
グループ研究(研究の進め方の再確認)
11 グループ研究(事例研究、収集データの分析)
12 グループ研究(論点整理、発表準備)
13 グループ研究の成果発表会
14 総括及び次年度の演習に向けて
15 予備日
 事例研究の内容は、受講者の関心に応じて一部変更の可能性があります。

授業方法

 前半の事例研究は、以下のような流れで進めます。
(1) 事前に、受講者を4つ程度のグループに分け、各回の発表担当グループを決めます。(2) 各回の発表担当グループは、担当する内容について自分達なりの分析等を行い、パワーポイント資料にまとめてきてもらいます。(3) 授業の中で担当グループから発表してもらい、その後全員で議論をしていきます。
 後半のグループ研究では、グループごとに具体的な問題設定、研究方法の計画、関連資料の収集と仮説設定、データ収集と分析という流れで研究を進めてもらい、途中1回の中間報告を経て、学期末に研究成果の発表をしていただきます。発表会には3年生もオブザーバーとして参加し、コメント等をいただきます。

成績評価の方法

レポート:20%(担当した事例研究やその後のグループ研究に関するパワーポイント資料等の内容とわかりやすさに基づいて評価します)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):80%(担当した発表の質(内容)に加え、全体討議での発言の量(回数)と質(内容)によって評価します)

教科書

沼上 幹『わかりやすいマーケティング戦略』新版、有斐閣2008
入ゼミ前の事前学習テキストとして指定します。ゼミの第2回目に理解度に関するテストを実施する予定です。

参考文献

講義の中で、必要に応じて指示します

履修上の注意

履修者数制限あり。(20名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。