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授業の方針、年間授業計画、受講上の注意、イントロダクション:「哲学史」とは何か |
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キルケゴール(1):普遍的真理に対する反抗。「理性」から「実存」へ-実存主義の先駆者としてのキルケゴール |
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キルケゴール(2):『死に至る病』(1849)における「絶望」の現象学 |
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ニーチェ(1):ショーペンハウアーからニーチェへ。「生」の哲学の立場。「真理への意志」の虚構性。「生への意志」から「力への意志」へ |
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ニーチェ(2):芸術論-『悲劇の誕生』(1872)を手引きに |
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ニーチェ(3):道徳批判・キリスト教批判-『善悪の彼岸』(1886)と『道徳の系譜』(1887) |
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ニーチェ(4):「超人」・「永劫回帰」・「力への意志」-『ツァラトゥストラはかく語りき』(1883‐85) |
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実証主義:positivismとは何か。A・コント、E・マッハ |
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功利主義:ベンサム、J-S・ミルなどの19世紀イギリス倫理学 |
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ディルタイ(1):「歴史的生の構造連関」・「体験」・「表出」・「理解」 |
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ディルタイ(2):「解釈学」とは何か。「精神科学における歴史的世界の構成」(1910) |
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ベルクソン(1):「直観」と「持続」。フランス・スピリチュアリスムの伝統。 |
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ベルクソン(2):ゼノンの「パラドックス」、カントの「時間」概念などをめぐって |
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新カント派(マールブルク学派、西南ドイツ学派):自然科学と価値問題への寄与としての哲学 |
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第一学期の復習および第二学期への展望 |
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フッサール(1):『論理学研究』(1900)、「現象学」とは何か、「還元」・「エポケー」・「本質直観」 |
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フッサール(2):「他者」、「感情移入」、「生活世界」 |
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フッサール(3):フッサールの「像意識」理論。カンディンスキーの抽象絵画論 |
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フッサールからハイデッガーへ:「超越論的意識」の存在とは何か。「主観」Subjektから「現存在」Daseinへ。 |
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ハイデッガー(1):『存在と時間』(1927)-「存在の意味への問い」、「世界の世界性」、「現存在の日常性」、「死への存在」、「時間性」、「歴史性」 |
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ハイデッガー(2):後期ハイデッガーの根本問題-『哲学への寄与論稿』(1936-38)、ヘルダーリン論、ニーチェ講義、「理由律」-「技術」-「立て組み」批判 |
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ハイデッガー(3):『芸術作品の根源』(1936)(「物」・「道具」・「作品」)、クレーとセザンヌの絵画の解釈 |
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ハイデッガー(4):東アジア的思惟との対話の可能性(芭蕉の俳句とハイデッガー) |
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ヤスパース:実存哲学と歴史哲学-「包括者」、「実存開明」、「暗号」、「枢軸時代」、「大衆」 |
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メルロ=ポンティ(1):身体の現象学-「肉」・「幻影肢」・「交差配列」(キアスム) |
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メルロ=ポンティ(2):絵画論・セザンヌ論-『眼と精神』(1964) |
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ウィリアム・ジェイムズ:「純粋経験」、「プラグマティズム」 |
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日本における現象学(フッサール、ハイデッガー)の受容と展開(西田幾多郎、和辻哲郎、三宅剛一) |
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質疑応答 |
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一年間のまとめ。そして次年度に講じる第四部への展望 |