美術史概説

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
本間 紀子 講師 4 1~2 通年 2

授業の目的・内容

西洋美術史を学ぼうとする哲学科の1年生を対象とし(他学年や他学科の人も受講できます)、西洋の古代から現代に至る建築・彫刻・絵画の全体像を、代表的作品によって把握できるようにする講義です。教科書として、20世紀の傑出した美術史家E.H.ゴンブリッチの『美術の物語』を用い、知識だけでなく美術史学の考え方も学んでもらうことをめざしています。受講者はシラバスに従い、毎回の授業で取り上げる章を事前に読んでおいてください。総合基礎科目の「西洋美術史」や「芸術学」を併せて受講することを勧めます。

授業計画

1 イントロダクション
2 美術の起源と美術制作の動機(1,2)※以下、( )内は『美術の物語』の章の番号です。
3 ギリシャ美術(3)
4 ギリシャ美術とその広がり(4)
5 ローマ美術と初期キリスト教美術(5)
6 ビザンティン美術(6)、東方の美術(7)
7 ヨーロッパ初期中世(8)
8 12世紀(9)
9 13世紀(10)
10 14世紀(11)
11 15世紀前半(12)
12 15世紀後半のイタリア(13)
13 15世紀後半のアルプス以北(14)
14 16世紀初頭のフィレンツェとローマ(15)
15 まとめ
16 16世紀のヴェネツィアと北イタリア(16)
17 16世紀初頭のアルプス以北(17)
18 16世紀における「美術の危機」(18)
19 17世紀前半のカトリック世界(19)
20 17世紀のオランダ(20)
21 17世紀後半から18世紀にかけてのイタリアとフランス(21、22)
22 18世紀のイギリスとフランス(23)
23 18世紀末から19世紀初頭のヨーロッパとアメリカ(24)
24 19世紀のイギリスとフランス(25)
25 19世紀末(26)
26 20世紀前半(27)
27 20世紀前半(27)続き
28 20世紀後半(28)
29 書き換えられる美術史(28)
30 まとめ
・章が変わるごとに「予習プリント」を提出してもらいます(期日の授業開始時に提出。それ以降は受け取らないので注意すること)。
・授業の終わりに簡単な「おさらいクイズ」を出します。解答を出席カードの裏に書いて提出しないと、その日は「出席」と見なしません。
 ※出席の取り方、提出物に関するルールを第1回目の授業で説明します。

授業方法

スライドやパワーポイントを使う講義形式。教科書を用い、さらに補足的なプリントを配布します。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%
第2学期(学年末試験):45%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):15%(出席状況、課題プリント(予習プリント他)の提出状況と内容を評価)
試験(筆記試験でノートや教科書等の参照は不可)の点数を重視します。各学期とも三分の一以上欠席した場合は、受験を認めません。第1学期(40点満点)と第1学期の試験(45点満点)と平常点(15点満点)を足した点数が50点以上の場合を合格とします。

教科書

E.H.ゴンブリッチ『美術の物語』、ファイドン株式会社2006年、ISBN=9784902593556
7000円余の高価な本なので、出版社の教科書用特別割引を利用し、開講時に教室で販売します。3700円を用意して出席してください。

参考文献

授業中に適宜紹介します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

・教科書は必ず入手し、毎回持ってくること(第1回目の授業の際に販売します。代金3700円を持参してください)。何か変更がある場合は、初回の授業で説明します。
・毎回の授業で扱う章を事前に読んでいるという前提で話を進めるので、予習が必要です。宿題も出ます(予習プリント)。
・質問や相談がある場合…授業のある日は哲学科研究室の閲覧室か辞書室にいることが多いです。昼休みか15~17時半に来てください。