日本史特殊講義
江戸幕府と朝廷―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
高埜 利彦 教授 4 2~4 通年 5

授業の目的・内容

天皇制は日本の歴史にあって常に現在進行形である。現在の象徴天皇制を規定し影響を与えているのは、明治維新後から1945(昭和20)年に至る近代の天皇制であるといえる。だが、古代からの長い歴史を対象にする時、現在の象徴天皇制は江戸時代の天皇・朝廷の存在と近似している。江戸幕府によって天皇・朝廷がどのように統制され、幕藩制下にどのように位置づけられていたのかを、1年間通して検討していく。

授業計画

1 はじめに 1年間のガイダンス
2 近世国家の構造 1
3 近世国家の構造 2
4 近世国家の構造 3
5 近世の天皇研究概論 1
6 近世の天皇研究概論 2
7 近世の天皇研究概論 3
8 豊臣政権と天皇 1
9 豊臣政権と天皇 2
10 徳川政権と天皇
11 公家衆法度の意義
12 禁中並公家諸法度の解釈 1
13 禁中並公家諸法度の解釈 2
14 禁中並公家諸法度の解釈 3
15 第1学期のまとめ
16 天皇・上皇・女院
17 公家の家格と家職 1
18 公家の家格と家職 2
19 朝廷統制機構 1 武家伝奏
20 朝廷統制機構 2 議奏
21 朝儀の再興 1 大嘗祭
22 朝儀の再興 2 石清水放生会と賀茂祭
23 霊元天皇と近衛基煕
24 新井白石と朝廷
25 徳川吉宗と桜町天皇
26 宝暦事件と吉田家
27 尊号一件
28 幕末の逆転
29 理解度の確認
30 自主研究

授業方法

テキストを中心にして、適宜史料などのプリントを配布しながら講義する。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):80%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):20%

参考文献

講義を進める中で適宜紹介する。