日本文学演習
『聴耳草紙』を読む―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
赤坂 憲雄 教授 4 2~4 通年 2

授業の目的・内容

民俗学という学問は、その成り立ちからして文学と深い関わりを有している。民俗学のはじまりとしての『遠野物語』の誕生において、それぞれに大きな役割を果たした柳田国男・佐々木喜善・水野葉舟らは、みな文学に出自をもつ人々であった。この講義では、『遠野物語』の語り部であり、日本のグリムとも称された佐々木喜善の著書である『聴耳草紙』をテクストとして、民俗と物語世界に光を射しかけてみたい。

授業計画

1 『遠野物語』とは何か/柳田国男と佐々木喜善
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4 『聴耳草紙』を読む(1)
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15 第1学期のまとめ
16 『聴耳草紙』を読む(2)
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29 第2学期のまとめ
30 まとめ

授業方法

参加型の演習。

成績評価の方法

レポート:70%
平常点:30%
レポート(2000字)。ほかに、第1学期・第2学期に一度ずつ、レジュメを用意して発表してもらう。

教科書

柳田国男『遠野物語』(角川ソフィア文庫)、角川学芸出版2004
佐々木喜善『聴耳草紙』(ちくま学芸文庫)、筑摩書房2010年、ISBN=978-4-480-09297-7

参考文献

三浦佑之『村落伝承論』、五柳書院1987
赤坂憲雄『増補版 遠野/物語考』、荒蝦夷2010
その他、授業のなかで別途指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。(30名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。