言語・教育コースゼミナールA
ことばの認知科学―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中島 平三 教授 4 3~4 通年 4

授業の目的・内容

 ことばは人間だけに固有であり、複雑な思考や、表現、行動を可能にし、人間を人間たらしめている高度な認知能力です。ことばは脳の中で営まれる複雑な高次脳機能の1つです。
 このゼミでは、ことばの知識とはどのような性質、内容、形式であり、ことばの知識の研究からこころ(精神)の仕組みについてどのようなことが分かり、その知識が大脳にどのように実装されているのかという問題を、「ことばの認知科学」という新しい学問領域の観点から考えていきます。

授業計画

1 導入・概説
2 Language in Cognition, 5章(1)
3 5章(2)
4 5章(3)
5 5章(4)
6 5章(5)
7 5章(6)
8 8章(1)
9 8章(2)
10 8章(3)
11 8章(4)
12 8章(5)
13 8章(6)
14 まとめ・理解度の確認
15
16 10章(1)
17 10章(2)
18 10章(3)
19 10章(4)
20 10章(5)
21 卒論中間発表
22
23 10章(6)
24 10章(7)
25 予備
26 未定
27
28
29 まとめ・理解の確認
30 卒論面談

授業方法

・担当者を決めて、演習方式で授業を進めていきます。
・教材からことばの認知科学の知識を得ると同時に、英語をしっかりと読めるようになることを目指します。後者ができて初めて前者が可能になります。内容が自分で理解できるまで、しっかりと読み込み、考えて下さい。
・あまり安易・安直な授業ではありません。
・夏休みのゼミ合宿および授業の終盤では、4年生の卒論中間発表と講評会を行います。
・3年生と4年生でpeerとなり、卒論執筆などで共同作業をします。

成績評価の方法

レポート:80%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):20%
上記の評価配分には、便宜的に数字が入れてありますが、レポート、提出物、出席、授業の熱意などを総合的に判断して評価します。

教科書

Cedric Boeckx, Language in Cognition: Uncovering Mental Structures and the Rules Behind Them, Wiley-Blackwell, 2010

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

このゼミと並行して「コース演習A」を履修することを強く勧めます。ゼミが理論的であるのに対して、演習では英語教育や英語統語論など実践的な内容を取り上げます。