言語・情報コース ゼミナール(2)
異文化コミュニケーション―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
渡辺 学 教授 2 3~4 第2学期 2

授業の目的・内容

言語慣用や習慣を異にする者同士の異文化(間)コミュニケーションは、とかくコミュニケーション・ギャップや架橋しがたい誤解に焦点を当てて否定的にとらえられがちだが、相手の言語文化に対する相応の関心と敬意があれば、ずれを楽しんだり、異なる要素を自分のコミュニケーション・ストラテジーに取り込むこともできる。その結果新たなコミュニケーション・スタイルが形成可能であるかもしれない。こうした着眼点から、主に日本語とドイツ語を用いたコミュニケーションの諸相を分析、解明しながら、異文化理解の知恵を身につける。その過程で、言語学の知識と方法を身につけ、言語とコミュニケーションの関わりについて考える力を練磨する。

授業計画

1 コミュニケーションの基礎(導入)
2 会話の公理、ルール
3 雄弁と沈黙、コンテクストへの依存度
4 バーバル・コミュニケーション、ノンバーバル・コミュニケーション
5
6 コミュニケーション・ジャンル、コミュニケーション・スタイル、視点
7 コミュニケーション・ストラテジー
8 デジタルニューメディアにおけるコミュニケーション・ストラテジー
9 会話分析、談話分析
10 インタラクションの言語学
11 異文化の理解へ向けて
12 パフォーマンスとしてのコミュニケーション
13 新しいコミュニケーションの可能性
14 授業のまとめ
15 自主研究

授業方法

教員による概説と問題点の整理、学生による研究発表を組み合わせて進める。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):75%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):25%

教科書

授業時に指示する。

参考文献

渡辺学・山下仁『ドイツ語の社会語用論』(講座ドイツ言語学)第1版、ひつじ書房2014
他は開講時に、また、追って指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

詳細な解説を行う、第1回目の授業に必ず出席のこと。言語・情報コースゼミナール(2)を履修する学生は、言語・情報コースゼミナール(1)と合わせて通年で履修せねばならない。