植物科学 生1年

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
清末 知宏 教授 2 1 第2学期 1

授業の目的・内容

本講義では、大学で初めて「植物」を学ぶ学生を対象に、植物の形態、代謝、生理に関する重要な基礎項目について解説する。また、近年急速に発展した植物の分子生物学、分子遺伝学、バイオテクノロジーによってもたらされた最新の知識、成果についても概説する。知的探求をめざす基礎科学としての「植物科学」と、深刻化する世界的な食糧、エネルギー、環境問題を解決するための応用科学としての「植物科学」について、その魅力と重要性を伝える。

授業計画

1 導入 植物科学を学ぶにあたって ~授業の目的と成績評価方法~
2 植物細胞を観る ~光学顕微鏡、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡~
3 植物細胞の構造と特徴(1) ~核、リボソーム、小胞体、ゴルジ体、分泌小胞~
4 植物細胞の構造と特徴(2) ~液胞、エンドソーム、細胞壁、原形質連絡~
5 植物細胞の構造と特徴(3) ~プラスチド、ミトコンドリア~
6 植物細胞の構造と特徴(4) ~ペルオキシソーム、細胞骨格~
7 理解度の確認(中間)
8 植物バイオテクノロジー(1) ~組織培養、遺伝子組換え~
9 植物バイオテクノロジー(2) ~遺伝子組換え実験の安全性~
10 植物バイオテクノロジー(3) ~身近な遺伝子組換え植物~
11 モデル生物とモデル植物 ~モデル植物シロイヌナズナ~
12 モデル植物を使った研究 ~gain-of-function と loss-of-function~
13 光形態形成と植物ホルモン(1) ~いろいろな植物ホルモンとその生理作用~
14 光形態形成と植物ホルモン(2) ~いろいろな光受容体と植物の生理応答~
15 理解度の確認(まとめ)

授業方法

視聴覚教材(パワーポイント、DVD等)と印刷物を併用して授業を進める。授業内容の理解を深められるように、随時、演習問題や課題を取り入れる。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%
中間テスト:50%

参考文献

テイツザイガー『植物生理学』、培風館
『植物の生化学・分子生物学』、学会出版センター
『植物生理学』、化学同人

その他

履修者は、生命科学科学生か、高校で生物I,IIの両方を履修した学生に限る。