※哲学特殊研究
カント哲学の根本問題―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
犬竹 正幸 講師 4 D/M 通年 4

授業の目的・内容

カントの哲学は哲学史の中でもっとも重要な哲学の一つであるだけでなく、学問としての哲学がどのようなものであるかを私たちが学んでゆく上で、手引きとなる最良のテキストでもある。本科目は「カント哲学の根本問題」というテーマの下で、カントの三批判書の内容を大づかみに理解することを通じて、私たちの哲学的思考力を養い鍛えることを目的とする。

授業計画

カントの三批判書の邦訳を用いて、参加学生による内容報告と、それに基づく討論を行う。したがって授業は演習形式で行う。第1学期は『純粋理性批判』の前半部を中心に、カント理論哲学の主要内容の理解をめざす。第2学期はまず『人倫の形而上学の基礎づけ』をテキストとしてカント実践哲学の骨格をつかみ、後半は『判断力批判』のうち、目的論的判断力を扱った後半部を中心にカントの目的論の内容を見てゆきたい。

授業方法

「授業内容」で示したように、本授業は演習形式で行う。毎回、担当者を決めてカントのテキストの内容報告をしてもらい、それに基づいて討論を行う。テキストは下記の教科書欄に挙げたものを使用するが、授業時にプリントで配布する。平常点を重視するので、毎回出席を心掛けてほしい。

成績評価の方法

レポート:40%(①内容の理解度 ②自分の考察結果)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):60%(出席点(30%) 授業中発表(30%))

教科書

熊野純彦(訳)『純粋理性批判』、作品社2012
平田俊博(訳)『人倫の形而上学の基礎づけ』(カント全集7)、岩波書店2000
牧野英二(訳)『判断力批判(下)』(カント全集9)、岩波書店2000

参考文献

授業時にそのつど指示する

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

1.カントをテーマとして卒論、修論を考えている学生諸君には、アドバイスできると思います
2.メールアドレス:dog_bam@yahoo.co.jp