担 当 者 | 単 位 数 | 配当年次 | 学 期 | 曜 日 | 時 限 |
下川 潔 教授・他 |
2 | 第1学期 | 火 | 2 |
1 | 担当教員全員によるガイダンス |
2 | ロゴスについて(小島和男・哲学思想史系) 古代ギリシアにおける「ことば」について、「ロゴス」という単語から考えてみたいと思います。ロゴスには、勿論「言葉」という意味があります。ある人はミュートス(神話)と対比させたりもしますが、ミュートスも言葉で話されるものであり、その意味ではロゴスに含まれています。ではさて、私達はこの「ロゴス」という言葉をどのように整理して理解しましょうか? そもそも整理し理解できるものなのか、も考えてみたいと思います。 |
3 | 詩書画の世界(島尾新・美学美術史系) 東アジアでは「ことば」と「かたち」とは、常に絡み合いながら展開してきました。その典型が詩書画の世界です。詩と画はテーマを共有し、また詩が書という表現手段を持つことによって、視覚的なコラボレーションも可能になります。その様相を、具体的な作品を見・読みながら、紹介したいと思います。 |
4 | 〃 |
5 | 言語と明晰な思考(下川潔・哲学思想史系) 言葉は、しばしば思考の欠陥を隠すために使われます。言葉の濫用を避け、言葉を明晰な思考の道具として使うためには、どうしたらいいのでしょうか。このような実践的関心をもって、言葉の地位を言葉以前の「観念」(ideas)の立場から再検討します。材料は、17世紀イングランドの言語哲学から取り出します。 |
6 | 歌と絵と物語(佐野みどり・美学美術史系) 日本の絵画には、その背後に<歌ことば>や<物語>を潜ませている作例が多く見られます。やまと絵を対象に、それらを取り上げ、イメージと言葉の関係を考えていきます。 |
7 | かたちづくる言葉(杉山直樹・哲学思想史系) 聖書によると神さまはこの世を言葉で創造します。無茶な話?しかし実際「言葉」というものには何かを──たとえば私たちの思考や感性を──かたちづくる独特の力が、備わっているのではないか。そんな言語観を紹介します。 |
8 | 絵と言葉(高橋裕子・美学美術史系) 絵は「絵文字」として言葉の代わりを務めることがあります。絵に表されている主題はしばしば言葉でつづられた物語です。また、絵の中には作者の署名をはじめ、さまざまな言葉が含まれていることも珍しくありません。こうした絵と言葉の多様な関係とそこから生じる問題を具体的に見ていきます。 |
9 | 〃 |
10 | 論理とことば(酒井潔・哲学思想史系) 論理的にものを考え、論理的にことばを語るとはいったいどのようなことでしょうか。西洋の伝統的形式論理学のなかからとくに誤謬論を取り上げ、できるだけ具体的な事例に即し、また練習問題なども織り交ぜながら考えてみたいと思います。 |
11 | 仏教における〈ことば〉(松波直弘・哲学思想史系) 仏教には、〈ことば〉を追究する宗教という一面があります。さとりや成仏を目指すにあたって、仏たちのさとり得た内容そのものは、〈ことば〉で言い表せるものなのか。仏教が課題としてきた〈ことば〉で表明できる境界について考察していきます。 |
12 | 〃 |
13 | 担当教員全員によるコンクルージョン |
14 | 自主研究 |
15 | 予備日 |