● ※哲学演習
―プラトン『メノン』講読――
担 当 者
単 位 数
配当年次
学 期
曜 日
時 限
吉武 光雄 講師
4
2~4
通年
水
4
プラトン『メノン』をギリシア語で読みます。読解に必要な文法事項を丁寧に確認しながら、参加者全員で有意義な解釈を形作っていきます。
テキストに即して問いを自ら設定したうえで、それに適切に答えられるようになることを目指します。
1
テキスト・辞書・文法書・コメンタリー・翻訳書の紹介、テキストの内容の簡単な解説、授業の進め方の説明。
2
以降、テキスト講読。
毎回テキストを約1頁ずつ読み進めていきます。予め担当者を決め、扱う範囲の訳と考察を記したレジュメを用意してきてもらいます。それに基づいて訳の検討や、内容についての議論を行なっていきたいと考えています。ただし、参加者のギリシア語習熟度によっては、輪読形式などを採用することもありえます。
事前にテキストの指定箇所およびコメンタリーを読み、問いを設定し、それに対する答え(自分の解釈)を述べられるようにしてきてください。
レポート:50%(課題の要求に従って問いを設定し、論理的な考察を構築できているか。)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%(演習に主体的に参加しているか。)
平常点およびレポートで評価します。
※学部生が履修した場合は学部相当の基準で成績を評価し、大学院生が履修した場合には博士前期課程と博士後期課程、それぞれの基準で成績評価を行う。
Burnet, J.,
Platonis Opera, vol. 3
, (Oxford Classical Texts), Oxford University Press, 1903, ISBN:019814542X
Burnetの校本(Oxford Classical Texts)をテキストとして使用します。入手方法など、詳細は第1回目の授業時に指示します。
辞書類やコメンタリーについては、第1回目の授業時に指示します。また、講読内容に関連する文献を随時紹介します。
第1回目の授業に必ず出席のこと。
演習は、自分で何かを論じられるようになるための訓練の場です。全参加者は毎回、吟味すべき問題をテキストから発掘し、それに答えるための議論を組み立ててくる必要があります。そして演習では、準備してきた内容を積極的に述べ、また他人の意見にじっくり耳を傾けてください。予め多くの時間を割いて自分で考えてこなければ、演習時にテキストを追うことも、建設的な発言をすることも、周りの人の言葉を聞くこともできないでしょう。大変ですけれど、意欲と根気を持って講読に取り組む方なら誰であれ歓迎します。なお、昨年度の続きからテキストを読み始めますが、新しい参加者にも配慮します。