※哲学演習 

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小手川 正二郎 講師 4 2~4 通年 2

授業概要

フランス哲学の原典をフランス語で読むための導入的な演習です。
本演習では、サルトルやメルロ=ポンティ、レヴィナスに代表される「フランス現象学」の原文抜粋を一緒に読んでいきます。恥や苦しみなどの様々な感情、身体性や性差といった日常的な事柄の分析を共に学び、議論していけたらと思います。

到達目標

フランス語の文法や語彙の基本的な理解を踏まえて、哲学的な議論の流れを捉えたり、語られている内容を具体的に考えたりすることができるようになる。

授業計画

1 イントロ(1):「フランス現象学」とは?
2 イントロ(2):フランス現象学の特徴
3 テキスト読解:サルトル(『存在と無』の恥の分析等)
4 同上
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7 テキスト読解:メルロ=ポンティ(『シーニュ』の言語論等)
8 同上
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11 テキスト読解:ボーヴォワール(『第二の性』の性差論等)
12 同上
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15 まとめ
16 テキスト読解:レヴィナス(『全体性と無限』の時間論等)
17 同上
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21 テキスト読解:ジャニコー(『理性的なものの力』の理性論等)
22 同上
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26 テキスト読解:デリダ(『ならず者』の理性論等)
27 同上
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参加者の関心に応じて、とりわけ後半に読むテキストは変更する可能性があります。フランス現象学に関わるもので読みたいテキストなどがある人は、遠慮せずに初回の演習時に提案してください。

授業方法

毎回事前に訳担当を決め、一段落ごと訳してもらい、内容について議論します。

準備学習

毎回事前に訳担当を決めて訳してもらいますが、訳担当でない人も毎回、文法や語彙を調べ、内容について自分なりの解釈をして授業にのぞんでもらいたい(訳担当でない人にも意見や解釈を聞きます)。

成績評価の方法

レポート:20%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):80%(訳担当での取り組みだけでなく、毎回の取り組みもみます。)
※学部生が履修した場合は学部相当の基準で成績を評価し、大学院生が履修した場合には博士前期課程と博士後期課程、それぞれの基準で成績評価を行う。

参考文献

参考書や文法書等は初回の演習で指示します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

フランス語未修者や文法に自信がない人も、意欲と関心さえあれば受講可能です。文法事項などは随時解説しますし、フォローもします。
また取り上げる哲学者については、最初に基礎的な説明をしてから読み始めますので、事前の予備知識などは不要です。これまでフランス哲学や現象学等に触れたことがない人も、受講に支障はありません。