経済原論(法学部)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
乾 友彦 教授 4 2~4 通年 3

授業概要

本授業では、様々な経済問題を考える上で必要となる経済学の基礎を学習します。第1学期は、個人や企業などの経済活動を対象とするミクロ経済学を学びます。第2学期は、GDPや物価など国全体の経済活動を対象とするマクロ経済学を学びます。経済学的な視点から日本経済が直面している諸課題を理解する能力を養います。

到達目標

経済学についての基礎知識を習得し、応用問題に取り組むことができるようになる。

授業計画

1 イントロダクション ~経済のしくみと経済学~
2 需要曲線 ~消費者の行動と需要曲線~
3 供給曲線 ~生産者の行動と供給曲線~
4 市場均衡 ~価格の決定と比較静学~
5 市場の効率性と政府介入
6 市場の失敗と政府の役割
7 企業行動と財の供給
8 消費者行動と財の需要
9 競争均衡と効率的資源配分
10 ゲーム理論 ~戦略形ゲームと展開形ゲーム~
11 日本的経営(1) ~終身雇用、年功序列、企業内組合~
12 日本的経営(2) ~株式の持ち合い、現場主義、メインバンクシステム~
13 企業統治 ~会社内外による企業統治のメカニズム~
14 第1学期の復習
15 理解度の確認
16 GDPとは ~日本のGDP統計~
17 GDPに関連した概念 ~総支出、物価、労働統計~
18 マクロ経済学における長期モデル(1) ~総需要と総供給~
19 マクロ経済学における長期モデル(2) ~物価水準と貨幣~
20 マクロ経済の短期モデル ~短期における政策効果の分析~
21 人々の将来予想と経済変動
22 経済成長の諸要因(1) ~ソロー型成長モデルの概要~
23 経済成長の諸要因(2) ~成長会計の方法~
24 生産性の規定要因(1) ~生産性計測の問題点、産業別成長会計~
25 生産性の規定要因(2) ~研究開発と生産性の関係~
26 日本経済とマクロ経済学
27 現代日本経済の諸課題(1) ~少子高齢化と社会保障問題~
28 現代日本経済の諸課題(2) ~日本の財政維持可能性~
29 第2学期の復習
30 理解度の確認

授業方法

講義形式で行います。基本的にテキストに沿って進めます。

準備学習

あらかじめ授業内容の概要を学内のサーバーから自身でダウンロードし、よく予習をして授業に臨むこと(約30分)。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%
第2学期(学年末試験):50%
レポート:10%

教科書

古沢泰治・塩路悦朗『ベーシック経済学:次につながる基礎固め』、有斐閣アルマ2012年、ISBN=9784641124851
稲葉陽二・乾友彦・伊ケ崎大理『日本経済論』(Next教科書シリーズ)、弘文堂2012年、ISBN=9784335002007

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。