特殊講義(信託法)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
山下 純司 教授・他
2 3~4 第2学期 5

授業概要

金融実務を中心に重要な役割を果たしている信託という法制度について、その基本的な仕組みを理解すると共に、実際の社会でどのように活用されているかを知る。また、信託法と民法、商法、租税法などとの関係を学ぶことで、信託法の理論的重要性や、発展応用の可能性を議論する。講師は、信託法を専門領域にする複数の研究者、実務家がリレー形式で行う。

到達目標

信託法について基本的な仕組みを理解すること。
信託が現実の社会で使われている場面について、例を挙げて自分の言葉で説明できるようになる。

授業計画

1 この授業の目的・方法など 
2 信託の基本的な仕組み、信託の歴史、信託のメリットとデメリット
3 信託の成立要件、信託の種類、詐害信託・脱法信託の防止 
4 信託財産の独立性、受託者の義務(1)
5 受託者の義務(2)、義務違反の効果
6 受益者の地位
7 信託と実務(1)
8 信託と実務(2)
9 信託と実務(3)
10 信託と実務(4)
11 信託と理論(1)
12 信託と理論(2)
13 信託と理論(3)
14 信託と理論(4)
15 まとめ
授業はオムニバス形式で行われるため、内容に一部変更が生じる。

授業方法

基本的な知識については講義を行い、そこで学んだ知識をもとに議論を行う。時折小テストなどで知識の定着度を確認する。

準備学習

1〜6回については、学習内容を定着させるために復習をすること(確認の小テストを行う)
7回目以降については、信託に関して関心あるテーマを調べ、レポートを執筆すること。

成績評価の方法

レポート:40%(信託実務・理論面で興味を持ったテーマの掘り下げ。)
小テスト:30%(信託法の基礎知識を確認する。)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):30%(出席および授業への貢献度による。)
レポートも小テストも、専門的な知識や高度な知識を要求するものではなく、信託という法制度の基本的な仕組みや、それが社会にどのように役立っているのかについての基本的な理解ができているかどうかを重視する。

参考文献

道垣内弘人『信託法入門』、日本経済新聞出版社2007

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。