特設演習(法律家の世界へのガイダンス)
我が国の司法制度と法律家の役割―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
柳田 幸三 講師 2 1~2 第2学期 2

授業概要

 最近における法曹人口の増加等に伴い、法律家の職域は拡大し、社会における法律家の役割は、重要性を増しつつある。本演習では,我が国の司法制度,法曹養成制度の概要及び法律家とその社会的役割について学習するとともに,民事・刑事裁判法廷,弁護士事務所,ADR(裁判外紛争処理手続)機関等,法律家の活動の現場を見学し,これに携わる法律家から直接話を聞き,法律家の実像について学ぶ。

到達目標

 我が国の司法制度の概要と法律家の役割を認識するとともに、法律家の実像に触れ、法律家がどのような職業であるかを具体的に理解することができるようになる。

授業計画

1 法律家の世界へのガイダンス―顔合わせと講師の自己紹介を兼ねて
2 我が国の司法制度の概要と法律家の役割
3 我が国の法曹養成制度と司法試験,法律家の職務と生活、法律家の隣接職種(弁理士・司法書士・裁判所書記官)
4 裁判官の世界―民事裁判,刑事裁判,裁判官の任用制度,司法行政
5 検察官の世界―捜査,公判,法務検察行政,検察審査会制度
6 弁護士の世界―民事弁護,刑事弁護、弁護士自治,弁護士倫理,公益活動
7 官公庁及び企業における法律家―インハウスローヤー(行政庁内弁護士,企業内弁護士)の役割と活動
8 法律の立法過程と法律家―法務省民事局・刑事局、内閣法制局、政府提出法案、議員立法
9 開発途上国等に対する法整備支援事業と法律家の役割
ADR(裁判外紛争処理手続)における法律家の役割
10 民事裁判傍聴
11 刑事裁判傍聴
12 弁護士事務所訪問
13 ADR(裁判外紛争処理手続)機関等訪問
14 企業法務部等訪問
15 まとめと補足、自由討議、予備日
 法廷傍聴等、大学外での活動の日程は、受講者から参加可能な時間帯を聴取し、関係機関等との調整を経た上で決定します。上記の授業計画の順序及び内容は、これに伴い、変更されることが予定されています。

授業方法

 原則として、講義形式と自由討議により行います。大学外での活動においては、法律家の活動の現場を見学するだけでなく、説明と質疑応答の時間を設けますので、積極的に参加してください。

準備学習

 事前に特別の準備をする必要はありません。授業又は大学外での活動の後に参考書等で理解を深めてください。

成績評価の方法

レポート:60%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):40%

参考文献

 参考書は、必要に応じてその都度紹介します。

履修上の注意

履修者数制限あり。(12名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

 第1回の期日に必ず出席して、本演習の概要や大学外での活動についてのガイダンスを受けてください。受講希望者が12名を超える場合には、レポートの提出による選抜を行います。選抜を行うかどうかは、第1回の期日において告知します。選抜に用いるレポートの課題は、「私が本特設演習の受講を希望する理由」とします(字数、形式は自由)。レポートは、第1回の期日の翌日午後3時までに共同研究室前のレポートボックスに提出してください。選抜の結果は、速やかにG-Portに掲示します。法廷傍聴等、大学外での活動を実施する日及び時間については、第2回の期日に受講者から参加可能な日及び時間帯を聴取し、関係機関と調整した上で決定します。