社会調査法Ⅰ

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
大山 昌彦 講師 2 2~4 第1学期 5

授業概要

私たちのまわりにはたくさんの「調査」があります。そしてその成果は私たちの社会生活に少なからぬ影響を与えています。しかし、私たちが目にするほとんどは最終的な結果に限定されています。そのため調査がどのように行われ、どのようにデータがとられ、どう分析されるのかといった内実を目にすることはほぼ皆無でしょう。この講義の目的は、社会を調査する方法を、実際にその体験することから学ぶことを目的としています。この講義では主にフィールドワークを中心とした質的な調査方法、とくにインタビューを通じたデータの収集および分析を行います。受講者は「社会調査法Ⅱ」をあわせて履修することを強く推奨します。

到達目標

社会調査の質的調査の考え方と方法を学び、実際に調査を行えるようになる。
データを分析し、新しい仮説を構築することが可能になる。

授業計画

1 イントロダクション
2 社会調査の歴史
3 問題意識と調査項目の設定
4 調査項目の再検討と調査計画の作成(1)
5 調査項目の再検討と調査計画の作成(2)
6 データの収集、進捗状況報告およびフィードバック(1)調査手法の再検討と円滑に進めるための工夫
7 データの収集、進捗状況報告およびフィードバック(2)調査における諸問題の明確化
8 データの収集、進捗状況報告およびフィードバック(3)データからの問題意識の再検討
9 データのコーディングおよび不足データの収集(1)コーディングの方法を学ぶ
10 データのコーディングおよび不足データの収集(2)コーディングの結果から不足してるものを再考する
11 データのコーディングおよび不足データの収集(3)コーディングの結果から報告書の筋書きを考える
12 調査結果の分析と考察、報告書作成(1)
13 調査結果の分析と考察、報告書作成(2)
14 調査結果のプレゼンテーション

授業方法

講義および受講生の調査データをもとにしたフィードバックを基本に行います。頑張って下さい。

準備学習

ルポルタージュや記事などインタビューをもとにした書籍などに目を通しておくとよいでしょう。

成績評価の方法

レポート:40%(論理的に調査結果がまとめられているか。)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):60%(通常の課題が適切に行われているか。)

参考文献

佐藤郁哉『フィールドワークの技法』、新曜社2002年、ISBN=4788507889

履修上の注意

履修者数制限あり。(20名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。