英語で学ぶビジネス事情(記事・映画での“活きた英語”)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
杉岡 直人 講師 2 1~4 第1学期 4

授業概要

 これから社会に出る学生諸君は、どのような業界や分野に就職しても、いつかはグローバルビジネスの現場で働くことになる可能性が高くなっている。このグローバルビジネスにおいて、英語は現状最も頻繁に活用される“道具”である。この英語優位の状況は少なくとも今後数十年は廃れることはない。早い機会から実際にビジネスの現場で使われる“活きた英語”に触れる機会を増やしておくことは、受講者の皆さんの今後の人生の可能性を豊かにする上でとても重要なことである。
 本講座では、“活きた英語”について、「知る」(英字新聞・雑誌記事を題材とした情報収集法)、「使う」(海外ビジネス映画を題材としたビジネス会話)の側面から学ぶことを目的とする。新聞・雑誌記事はウォール・ストリート・ジャーナル、フィナンシャル・タイムズ、ビジネス・ウィーク等からの内容を利用する。
 毎回配布される英文資料、講師のグローバルビジネス経験からの実践ビジネス材料、授業中に視聴する動画での会話場面等に現れる英語表現のキーワードやコンセプトについて、受講者全員で討議しながら理解を進めていく中で、“活きた英語”が自然と身に付くことをねらう。

到達目標

ビジネス現場で使われる英語表現のキーワードやコンセプトについて、その背景も含めて理解を進める。
そして、受講者個々人の将来の実践において武器として活用出来る“活きた英語”を身につけるとともに、将来に向けて新しい英語学習の手法・習慣を習得する。

授業計画

1 イントロダクションと履修ガイダンス
2 「知る」(英語での情報収集・理解):海外グローバル企業の最近の動向(1)‐GE、グーグル等
3 「知る」(英語での情報収集・理解):海外グローバル企業の最近の動向(2)‐ネスレ等
4 「知る」のまとめ(その1)(グループワーク)
5 「知る」(英語での情報収集・理解):日系グローバル企業の最近の動向(1)‐トヨタ、東芝等
6 「知る」(英語での情報収集・理解):日系グローバル企業の最近の動向(2)‐資生堂、ユニクロ等
7 「知る」のまとめ(その2)(グループワーク)
8 「使う」(ビジネス現場での英語活用):ビジネス映画の会話場面から(1)‐「ウォール街」
9 「使う」(ビジネス現場での英語活用):ビジネス映画の会話場面から(2)‐「ウォール・ストリート」
10 「使う」のまとめ(その1)(グループワーク)
11 「使う」(ビジネス現場での英語活用):ビジネス映画の会話場面から(3)‐「プリティ・ウーマン」
12 「使う」(ビジネス現場での英語活用):ビジネス映画の会話場面から(4)‐「プラダを着た悪魔」
13 「使う」のまとめ(その2)(グループワーク)
14 講座全体の振り返り・まとめ、学期末試験の課題
15 予備日

授業方法

 講義形式と受講者による発表やグループワークの組合せとする。
 個々の授業の冒頭に、受講者間での持ち回りの「和訳レジュメ」を提出しクラスに配布した上で発表する。これをベースとして、講師が提起する「課題」についてのグループ・ディスカッションを毎回行う。
 英語力については、大学で学ぶレベルを基本にビジネスに特徴的な用語を追加的に学習していく程度で十分である。むしろ求められるのは、「新しいものへの興味」や「探究心」といったものになる。
 また、少人数グループでのディスカッションへの参加や議論の先導といった討議テクニックにもチャレンジしてもらう。

準備学習

毎回の授業の最後に配布される英文資料(1~2ページ)について、受講者各自が次回までに和訳しておくことを宿題とする。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%(授業の中で説明された英語表現やその背景のビジネス事情についての理解度)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%(出席点:20%、授業での討議への参加・取り組み・グループワーク等:30%)

参考文献

ドミニク・テュルパン、高津尚志『なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか』第1版、日本経済新聞出版社2012年、ISBN=9784532317843

履修上の注意

履修者数制限あり。(25名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

履修希望者が一定の数を超えた場合には、人数を制限することがあるので、履修希望者は必ず第1回目の授業に参加すること。
出席していない学生は履修を認められないことがあるので注意すること。