入門演習
日本経済:最近の歩み―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
村瀬 英彰 教授 2 1 第1学期 4

授業概要

経済学部の多くの新入生の皆さんは、大学生になって初めて本格的に経済学を学ぶだろう。こうした初学者としての経済学学習において、分析の主要な対象の1つである日本経済がどのような道筋をたどって今日の姿になったのかを知っていることは、経済学の分析に具体性を与え、その応用可能性を広げる点でたいへん有益である。そこで、本演習では、日本経済が金融上の激しい変動と変革に見舞われ今日につながる構造変化を遂げた1990年代半ばから2000年代半ばの経済事象を振り返ることにより、今後の大学における経済学の学習に役立つ基礎知識を獲得する。

到達目標

日本経済がいかなる経済事象を経て現在の状況に至ったのかを知ることにより、今後、受講するさまざまな専門科目の理解を深めるのに役立つ予備知識を身につける。

授業計画

1 イントロダクション(入門演習で学ぶことの概観)
2 日本経済の歩み:金融面を中心として
3 金融とは何か?
4 金融を阻害する要因
5 銀行中心のシステムと市場中心のシステム
6 追い貸し
7 貸し渋り
8 証券化
9 ファンド
10 株主資本主義と日本企業
11 労使協調主義と日本企業
12 企業買収メカニズムの是非
13 株主、経営者、従業員の新たな関係
14 まとめ
15 予備日

授業方法

講義と受講生間の討論により進める

準備学習

教科書の該当部分を授業前に読み授業に出席すること。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点I(報告・討論の内容と貢献度):25%
平常点II(出席):25%
レポート提出は、授業期間中に3回程度「小レポート」(授業で出された質問に対する自分の解答をまとめた短いレポート)を提出する形で行う。

教科書

村瀬英彰『金融論』(シリーズ・新エコノミクス)第5刷版、日本評論社2013年、ISBN=9784535041172

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

オフィスアワーは、授業期間中毎週木曜日12時15分から12時55分。
履修については、履修要覧の「経済学科の入門演習の履修について」の項を参照すること。