経済学特殊講義(グローバル化と経済成長・所得分配)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
乾 友彦 教授 2 2~4 第2学期 4

授業概要

グローバル化と経済発展の関係について、主に全要素生産性(TFP)に与える影響の観点から議論する。国際間での生産性の比較、企業の生産性のキャッチアップや国際間の技術移転のメカニズム、国際的な競争環境と資源配分の関係、ODAやインフラ投資が経済発展に与える影響とその資金調達方法、企業の国際化が労働市場に与える影響を出来るだけ最近出版された論文を利用して、その内容をクラス内で議論する。

到達目標

グローバル化と経済発展の関係についての知識を習得し、グローバル化の経済社会に与える影響について幅広く分析する能力を身につける。

授業計画

1 授業のねらい
2 先進国、途上国間のTFP成長率、レベルの比較について学習する
3 輸出主導型、アジア経済の経済発展モデルを議論する
4 資源配分の効率性と経済発展の関係を議論する
5 輸入代替と経済成長に関して議論する
6 輸入が資源配分の効率性に与える影響を議論する
7 インフラと経済発展の関係を議論する
8 ODAの経済発展に与える効果を議論する
9 対内直接投資の技術移転効果を議論する
10 対内直接投資が国内経済に与えるマイナスの影響を議論する
11 対外直接投資と「空洞化」について議論する
12 対外直接投資、M&Aを通じた技術の移転効果を議論する
13 企業の国際化の決定要因を議論する
14 グローバル化が労働需要に与える効果を議論する
15 講義の総括と復習

授業方法

板書とPCプロジェクターを使用したパワーポイント資料を使用して授業を行う。

準備学習

授業時に予習に必要な資料を配布するので、この資料をよく読んで授業に臨むこと(約1時間)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%
レポート:50%

参考文献

各種論文、内閣府「経済財政白書」、経済産業省「通商白書」等、授業の進展に応じて紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。