経営学特殊講義(ベンチャービジネス概論)
起業と企業経営の本質、理論的裏付け―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
水永 政志 講師 2 3~4 第1学期 2

授業概要

ベンチャー企業経営の本質を理解すること、すなわち、ベンチャーを立ち上げ、戦略的に経営し、成長にファイナンスをする。またはベンチャー企業に投資をするのに必要な理論的かつ実践的な知識を体系的に取得することを目指します。会社の作り方、ビジネスモデルの作り方、経営戦略上必要な知識、M&A、会社のバリュエーション、ベンチャー企業とファイナンス、資本政策、上場、といった実践的なトピックをとりあげ、総合的な知識を得ることを目的とします。必要に応じ実際の企業経営者等をゲストスピーカーに招き、知識と実践の違いについての橋渡しも狙います。

到達目標

株式会社というものが、法的、経済的、実質的にどのようなフレームで成り立っているか理解し、経営者となるに必要な基礎知識を身につける。経営者に必要な知識を活かし、投資する立場、融資する立場、経営に参加する立場で必要な知識の習得も目指す。

授業計画

1 オリエンテーション:講義の進め方について、ベンチャー企業概論
2 ベンチャー企業とは何か。ベンチャー企業は危険なのか?
3 会社を作る。コーポレートガバナンスの本質的な意義は何か。
4 ビジネスモデルと経営戦略。「戦略のない企業はない」
5 ベンチャー企業の組織論。成長する企業に必要な組織論、組織のリスクとは
6 ベンチャービジネスの資金調達。デットファイナンスとエクイティファイナンス
7 資本政策と上場、コーポレートガバナンス。「なぜ上場するのですか?」上場の仕組みと実務について
8 ベンチャーキャピタルとは?その役割とベンチャー企業側から見た注意点
9 企業価値の評価とM&A、MBO。「カイシャってどこで買えるんですか?」
10 創業経営者とエクジットストラテジー、日本のベンチャーはアメリカのベンチャーとどう違うのか
11 具体的事案(1)実際のベンチャーを分析
12 具体的事案(2)実際のベンチャーを分析
13 ベンチャーを企業するということ、体験談を含めて
14 授業の総括
15 予備日
ベンチャー企業を起業・経営するのに必要な知識を実践的に網羅します。試験は行いませんが、FBによる感想および質問の提出と、簡単なレポートを実施します。プレゼンテーションしてくれた学生は特に高く評価に反映します。

授業方法

講義形式とします。フェイスブックでの質疑応答などの交流も試験的に導入しています。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでくると尚良い。(30分程度)

成績評価の方法

レポート:50%(出典を明記して引用可。期間内に提出することが大事。)
平常点:50%(出席、プレゼンテーション、発言を考慮します。)
レポート、授業やプレゼンテーションへの参加貢献で評価します。

教科書

水永政志『ベンチャーファイナンス実践講義』第1版、ダイヤモンド社2013年、ISBN=978-4-478-02133-0
授業で使用します。図書館にも収蔵しています。講義にはなるべく持参してください。

参考文献

授業時に指示します。

その他

オリエンテーションを実施しますので、なるべく第1回目授業には参加してください。