基礎演習B
西洋美術史研究の基礎―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
有川 治男 教授 4 1 通年 5

授業概要

西洋美術史をこれから4年間の主たる研究領域にしようかと考えている哲学科1年生のための基礎的演習。2年生以降本格的に始まる西洋美術史の専門研究、作品についての研究発表やレポート作成のため、基礎的な準備を行ないます。
授業は、大きく2つの部分に分れます(実際には、演習は、両者を取り混ぜて進行してゆきます)。
まず第一に、作品を見ることの訓練。このために、具体的には、2つのことをしてもらうことになります。1つは、年間5つほどの展覧会を見て、それに関して報告する(口頭およびレポート)。もう1つは、教室で作品を見て(プロジェクターを用います)、考えて、見たこと、考えたことを言葉にして語る。それら2つのことを通して、美術作品を見ること、そして、それを言葉にすることを学んでもらいたいのです。
第二に、西洋美術関係の専門文献を読むための基礎的な訓練。これも、さらに2つの部分に分かれます。1つは、西洋美術史研究に必要な欧文文献の読み方を、何種類かの英語文献の講読を通して学ぶこと。英語の専門文献を一文一文、正確に読んでゆきます。いま1つは、専門文献を読むくせをつけるため、1年に2冊ほどの日本語文献を読み、それについてレポートすること。
以上のような訓練を通して、西洋美術を見て、考えるための基本的な事柄を身に付けてもらいます。 

到達目標

西洋美術史研究の基礎的な方法が理解できる。

授業計画

毎回の詳しい内容は、最初の授業の際に授業予定を配付します。

授業方法

概要に記したように、さまざまな授業の形式が混ざります。

準備学習

それぞれの回の内容に応じて準備が必要です。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

西洋美術史の「基礎演習B」は履修者が多いので、金曜日の4時限と5時限に2コマ開講されます。履修希望者は必ず第1回目の授業のどちらかに出席してください。人数が偏った場合は4時限と5時限の間で人数調整を行なうことがあります。