日本文学講義Ⅱ
日本の神話を読む―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
佐々木 隆 教授 4 2~4 通年 3

授業概要

『古事記』『日本書紀』に語られている神話を読み進めながら、日本の神話がどのようなものであるかを学ぶ。また、日本の神話はこれまでどのように研究されてきたかについても、具体的に研究者を何人か取り上げてその内容を解説する。その際、必要に応じて諸外国の神話にも言及する。

到達目標

日本の神話が諸外国のそれとどのように異なるのか、日本の神話にはどのような特色があるのかなどにいて、基礎的な知識を持てるように指導する。また、さらに進んで、学生自身が日本神話を具体的に分析できるようになるために、過去になされたいくつかの分析の例を示す。

授業計画

1 日本神話の特色についての概説(Ⅰ)
2 日本神話の特色についての概説(Ⅱ)
3 国土創成神話についての具体的考察(Ⅰ)
4 国土創成神話についての具体的考察(Ⅱ)
5 諸神誕生神話についての具体的考察(Ⅰ)
6 諸神誕生神話についての具体的考察(Ⅱ)
7 三界分治神話についての具体的考察(Ⅰ)
8 三界分治神話についての具体的考察(Ⅱ)
9 三界分治神話についての具体的考察(Ⅲ)
10 農耕起源神話についての具体的考察
11 大国主神話についての具体的考察(Ⅰ)
12 大国主神話についての具体的考察(Ⅱ)
13 大国主神話についての具体的考察(Ⅲ)
14 これまでの授業のまとめ
15 授業内容が理解できたかの確認
16 天孫降臨神話についての具体的考察(Ⅰ)
17 天孫降臨神話についての具体的考察(Ⅱ)
18 海山対立神話についての具体的考察(Ⅰ)
19
20 神武東征神話についての具体的考察(Ⅱ)
21 神武東征伝説についての具体的考察(Ⅲ)
22 個々の神話・伝説についての分析(Ⅰ)
23 個々の神話・伝説についての分析(Ⅱ)
24 個々の神話・伝説についての分析(Ⅲ)
25 日本神話研究史(Ⅰ)
26 日本神話研究史(Ⅱ)
27 日本神話研究史(Ⅲ)
28 今後の課題と展望(Ⅰ)
29 今後の課題と展望(Ⅱ)
30 授業内容が理解できたかの確認
授業の進展に応じて、上記の予定を変更することがありうる。

授業方法

前半は、神話の内容を解説することに重点を置く。後半は、個々の神話についてどのような問題があるか、それらに関する研究はどのように進められてきたか、などを紹介することに重点を置く。受講生には、毎回教科書を持参することを義務づける。教科書のほか、必要に応じてプリントを配布し、それに基づいて授業を進めることもある。

準備学習

事前に教科書の当該箇所を読んでおくこと(30分程度)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%(記述問題を4問出題する。)
レポート:30%(第1学期の期末試験をレポートに替える。)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):20%(出席点・受講時の態度を平常点とする。)
上記の評価配分に従って厳密に行う。

教科書

『古事記』(岩波文庫
『日本書紀(一)』(岩波文庫
教科書のほかに、配布プリントも見ながら授業を進める。配布プリントの整理・保管が必要である。

参考文献

佐佐木隆『日本の神話・伝説を読む』(岩波新書)、岩波書店2007
授業の進展に応じてその都度指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

最初の授業で具体的に指示する。