言語・情報 入門ゼミナールB
ドイツ語を科学する―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
高田 博行 教授 2 2(~3) 第2学期 3

授業概要

ドイツ語を言語学の観点から観察し、科学的に研究するための基礎的な概念と方法論を学ぶ。

到達目標

日本語や英語といった既知の言語と対照しながら、一方ではドイツ語という言語の個別性(特徴)を見出し、他方ではいずれの言語にも共通に見られるような普遍性に気づくことによって、言語全般の科学的把握ができるようになること。

授業計画

1 導入、発表担当の希望調査
2 音韻論と形態論
3 統語論と意味論
4 地域から見たドイツ語(方言、スイスドイツ語、ルクセンブルク語)
5 状況のなかのことば【語用論】(オルガノン、発話意図、心態詞)
6 会話の構造【談話分析】(ターンテーキング、談話標識、非言語情報)
7 異文化間コミュニケーション(謝罪の仕方、挨拶、語彙構造の違い)
8 文体と名詞文体、官庁文体、プラスチック・ワード)
9 中間まとめ
10 社会のなかのことば【社会言語学】(duとSie、若者ことば、トルコ系移民のことば)
11 外界をどう捉えるか【認知言語学】(カテゴリー化、メタファー、メトニミー)
12 歴史のなかのドイツ語【ドイツ語史】(ラテン語の影響、ルターの役割、ナチズムのドイツ語)
13 現代ドイツ語(発展傾向、EUにおけるドイツ語、チャットのドイツ語)
14 理解度の確認
15 予備日

授業方法

教員による説明と受講生による発表とを織り交ぜた形で各テーマにアプローチし、引き続いて討論することで理解を深める。また、資料の調べ方、内容のまとめ方、ハンドアウトの作り方、発表(プレゼンテーション)の仕方等に関して、その都度具体的に指導する。

準備学習

次回の授業内容の概観を与える資料を事前に配付するので、必ず読んでおくこと。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):10%
発表(プレゼンテーション):40%

参考文献

授業時に適宜指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。