文学・文化コース 専門演習(5)
ドイツ語圏における日本イメージ―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
伊藤 白 准教授 2 3~4 第1学期 3

授業概要

ドイツ語圏で日本はどのように描かれているのでしょうか。そこに描かれた日本のイメージは、現在の私たちの目にはどのように映るのでしょうか。各時代の代表的な文献を読み込みつつ、日本がそのように描かれた社会的背景を知ることで、異国・異文化のイメージがいかに恣意的なものとなりうるのか、またそれらのイメージをどのように受け取るべきなのか、といった「他者」の表象と向き合う際の考え方を学びます。

到達目標

異国・異文化のイメージの恣意性、それを受け取る側の認識の恣意性について理解し、自分自身について他者が形成するイメージとともに自分自身の描く他者イメージを多角的な視点から捉えることができるようになること。

授業計画

1 イントロダクション:外国のイメージとは
2 17~18世紀の日本像:ケンペル(資料読解)
3 17~18世紀の日本像:ケンペル(発表・ディスカッション)
4 19世紀の日本像:ライン(資料読解)
5 19世紀の日本像:ライン(発表・ディスカッション)
6 20世紀の日本像:ダウテンダイ(資料読解)
7 20世紀の日本像:ダウテンダイ(発表・ディスカッション)
8 21世紀の日本像①:デリエ(映画鑑賞)
9 21世紀の日本像①:デリエ(発表・ディスカッション)
10 21世紀の日本像②:フクシマ(資料読解)
11 21世紀の日本像②:フクシマ(発表・ディスカッション)
12 21世紀の日本像③:アジアの中の日本(資料読解)
13 21世紀の日本像③:アジアの中の日本(発表・ディスカッション)
14 総括
15 自主研究

授業方法

初回の授業で読解で使う資料を配布し、各テーマの発表担当者を決定します。授業は2回をワンセットで行います。偶数週でまず資料の読解行います。その翌週に、発表者が資料に関してテーマを設定してプレゼンテーションを行います。さらにその内容について受講者全員で議論を深めます。

準備学習

資料読解の授業の前には、事前に渡した資料(ドイツ語)を読んで来ることが必須です。また、発表者は、準備段階で必ずドイツ語の文献、インターネット資料等にあたり、またハンドアウトを用意します。

成績評価の方法

平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):60%(出席20%、小レポート20%、議論への参加度20%)
口頭発表:40%
発表に際しては、テーマの設定、論理構成、文献の適切な使用等が評価の対象となります。発表者以外の受講者については、議論への積極的な参加が評価対象となります。読解の回には授業後に毎回理解度を確認する小レポートを提出してもらいます。

教科書

初回に指示します。

参考文献

初回に指示します。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。