卒業演習F
ボードレール研究―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鈴木 雅生 准教授 4 通年 3

授業概要

散文詩というジャンルを確立した、ボードレール『パリの憂愁』を扱う。近代化していく19世紀のパリを憂鬱なものとして描き出し、「世界の進歩」という教義に抵抗するボードレールの美学が色濃く反映したこの作品の精読を出発点として、さまざまな角度から議論をしていきたい。

到達目標

フランス語の高度なテクストを読み、文化的歴史的背景とともに理解するとともに、自らの言葉で解釈・分析できるようになる。

授業計画

1 ガイダンス
2 ボードレールおよび『パリの憂愁』についての解説
3 テクストの訳読
4 テクストの分析・解釈、質疑応答
5 教師による解説
6 3~5をくり返す

授業方法

『パリの憂愁』に収められた散文詩のなかから各人が関心のあるものを担当して訳とコメントを発表する。それを出発点として全員で議論をすすめていきたい。

準備学習

授業前にはあらかじめテクストを読んで疑問点を明確にしておくこと。

成績評価の方法

レポート:40%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):40%
夏休みの課題:20%

教科書

Baudelaire, Petits Poèmes en prose, Larousse, coll. "Petits Classiques Larousse", 2008

参考文献

授業時に指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。