発信技法Ⅲ(情報)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
櫻橋 賢次 講師 2 1~4 第2学期 1

授業概要

教員が教育活動を効果的、円滑に推進していくためには、教育に関する情報を適正に判断、収集、処理し、児童とその保護者等に適切に発信し、対応していくことが求められている。本科目では、特に教員が様々な場面や機会で行う教育情報の発信に着目して、各種情報発信の目的や内容について理解するとともに、演習を通して発信技能の基礎を習得することをねらいとしている。毎回の授業では、様々な場面を想定し、児童や保護者、管理職等への情報発信と対応の方法について、役割演技や通知文の作成等の演習を取り入れ実践的に学習していく。

到達目標

 教員が発信する各種教育情報に関して、その内容を理解し、基本的事項を踏まえた適切な情報発信ができるようになる。

授業計画

1 小学校における教育情報発信の意義とその内容。授業全体の概要
2 学級経営における情報発信①学級経営案の作成と学級経営目標の説明の仕方
3 学級経営における情報発信②保護者や教職員とのコミュニケーションの図り方と情報発信の方法
4 学級経営における情報発信③児童の基本的な学習習慣を形成するための情報発信の方法
5 児童への効果的な情報発信①学級活動の指導での児童への話し方
6 児童への効果的な情報発信②児童の学習評価と作品等への返信の方法
7 児童への効果的な情報発信③児童の問題行動やトラブルへの対応、説諭の仕方
8 授業における情報発信①効果的な板書技法、情報機器の活用法
9 授業における情報発信②児童の学習意欲を喚起し思考力を伸ばす発問、応答技法
10 管理職等への情報発信 危機管理、児童の事故等への対応、報告・連絡・相談の仕方
11 保護者の理解、協力を深める情報発信①学級保護者会の運営と学級経営の説明の仕方
12 保護者の理解、協力を深める情報発信②学級通信の作成方法
13 保護者の理解、協力を深める情報発信③保護者との面談、要望、苦情への対応方法
14 保護者の理解、協力を深める情報発信④通知表の作成と表現方法
15 理解度の確認、教育情報発信の今後の課題

授業方法

毎回、講義の後で、役割演技、プレゼンテーション、通知文の作成など教育情報の発信に関する演習を行う。

準備学習

毎回、授業の終わりに次回の予告をするので、インターネット等で資料を収集してくること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):40%(教育情報の発信、取り扱いに関する知識・理解)
中間テスト:20%(前半7回分の知識の定着)
レポート:10%(児童の作品へのコメント、学級通信の完成等)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):30%(出席回数、毎回の授業後のコメント、演習の成果)
2学期末試験、中間試験及びレポート、平常点を合計し、100点満点に換算し評価する。15回の授業のうち12回以上の出席を必要とする。

教科書

教科書は使わない。毎回、自作のレジュメを配布する。

参考文献

毎回、授業内容に関係する参考文献を数冊提示する。

その他

教員となったときに必要な学級経営の力量を高めることにも役立つ授業内容と考えている。履修生の意欲的な授業参加を望む。