構造化学
回折法による分子構造の決定―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
岩田 耕一 教授 2 3 第1学期 2

授業概要

回折法と分光法は、分子の構造を決定する際の主要な実験法である。この講義では、回折法の基礎について学ぶ。最初の4週間は、回折法を理解する際に必要となる数学について復習する。

到達目標

1. 波の数理的な取り扱いに慣れる。
2. X線回折法の原理を理解する。
3. 分子の対称性と点群について理解する。

授業計画

1 微分と偏微分
2 波の表現と複素数
3 波動方程式と拡散方程式
4 フーリエ変換
5 結晶構造とミラー指数
6 原子によるX線の回折
7 逆格子
8 ブラッグの条件
9 粉末X線構造解析
10 対称要素
11 結晶の点群
12 晶系とブラベ格子
13 空間群
14 構造の精密化
15 理解度の確認
講義内容に関する資料を配布する。

授業方法

講義形式

準備学習

1. 講義のときに配布する資料の内容をよく理解すること。
2. 講義の最後に出題される「宿題」を次の講義までに解いてくること。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):80%
レポート:20%
試験の得点によって、レポートによる加点の比率が異なる。

参考文献

千原秀昭・中村宣男訳『アトキンス物理化学(下)』第8版、東京化学同人2009年、ISBN=9784807906963
大橋裕二『X線結晶構造解析』、裳華房2005年、ISBN=9784785332143