理科教育法Ⅰ
危険防止と学習指導案―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
有島 健生 講師 2 2~4 第1学期 2

授業概要

理科の教室には危険が多い。生徒の安全確保を第一に考えなくてはならない。また、指導案の作り方や理科のカリキュラムについての知識を与え、教壇で話す経験をさせたい。なお、理科では、自然に触れることが大切なので、学内の巡見を行う。

到達目標

教案の作り方を知り、実際に人前で講義する経験をして、黒板の使い方・版書の仕方を理解し、戸惑わずに教育実習に臨めるようになる。

授業計画

1 何をするか。中・高の理科の科目、カリキュラム。
2 学習指導計画とは、年間計画をを主に。
3 学習指導計画(1校時を中心に、いわゆる教案)。
4 危険防止1 物理系を中心に。
5 危険防止2 化学系を中心に。
6 学内巡検(天気や生物暦で前後と入れ替える)
7 薬品の管理(毒劇法、消防法)
8 評価、授業の準備、片付け、板書の注意、(及び模擬授業の割り当て)
9 模擬授業1(中学1分野)(以下は人数により適宜入れ替える)
10 模擬授業2(中学2分野)
11 模擬授業3(高校物理・化学)
12 模擬授業4(高校生物・地学)
13 模擬授業5(科学と人間生活など)、授業以外の教員の仕事(講義)
14 理解度の確認、まとめ、総括
15 自主研究、予備日
6月初旬頃までに1校時分の教案(学習指導案)を提出させ、終了後に改訂版を提出させる。後半に模擬授業を課する。模擬授業の計画は、選択者の希望科目などで変更がありうる。

授業方法

はじめは指導計画、教案の作り方、危険防止などの講義をし、後半で模擬授業を演習とする。なお、1回は生の自然に触れるため学内の巡検を行う。

準備学習

通常の授業の準備は不要だが、模擬授業にあたっている場合、実際に行うのは15分以内だが1校時分の内容を準備し、少なくとも1回は声に出して準備してきてほしい。(約50分)

成績評価の方法

レポート:60%(教案(2回課す予定))
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):20%(巡検記録 模擬授業への参加など)
模擬授業:20%
レポート及び模擬授業は欠いた場合単位を認めない。

参考文献

化学同人編集部編『実験を安全に行うために』、化学同人
『高等学校学習指導要領解説、理数科編
最初のものは、今後も化学実験を行うなら手元にあると便利。

その他

できるだけ授業に参加してほしい。出席することと同値ではない。