数学科教育法Ⅳ
高校数学とコンピュータ―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
町田 規雄 講師 2 2~4 第2学期 5

授業概要

コンピュータは数学的な事象を体験させる、あるいは問題解決を行う道具になる。このような道具としてコンピュータを用いる数学の授業を考える。また,コンピュータを用いた教材作りについても考えてみたい。

到達目標

・GRAPES(高等学校レベルで登場する関数によるグラフや軌跡を,マウスによる簡単な操作で描くとともに,様々な角度から調べる事ができるソフト)の使い方を学び、それを用いて授業ができるようになる。
・TeX(数式を表記するのに適した組版システム)の使いかたを学び、数学のプリント、テストなどを作ることができるようになる。
・EXCEL(表計算ソフト)を用いながら、数学Ⅰの統計について学び、EXCELの使い方、統計の基礎を学び、コンピュータを用いて学ぶ授業を体験し、コンピュータを用いた授業を構築できるようになる。

授業計画

1 数学教育におけるコンピュータの活用(GRAPES 1 GRAPESの使い方)
2 数学教育におけるコンピュータの活用(GRAPES 2 GRAPESでアニメーションを作る)
3 数学教育におけるコンピュータの活用 (教材作り,TeXの利用 1 TeXとは、TeXの使い方)
4 数学教育におけるコンピュータの活用 (教材作り,TeXの利用 2 TeXで数式をかく)
5 数学教育におけるコンピュータの活用 (教材作り,TeXの利用 3 TeXで図をかく)
6 数学教育におけるコンピュータの活用 (教材作り,TeXの利用 3 TeXで試験をつくる)
7 数学教育におけるコンピュータの活用(表計算ソフト 1 定義に従って常用定数の値を求める。)
8 数学教育におけるコンピュータの活用(表計算ソフト 2 πの近似値を求める 1)
9 数学教育におけるコンピュータの活用(表計算ソフト 3 πの近似値を求める 2)
10 表計算ソフトを使いながら統計を学ぶ 1(度数分布表、ヒストグラム)
11 表計算ソフトを使いながら統計を学ぶ 2(代表値、箱ひげ図)
12 表計算ソフトを使いながら統計を学ぶ 3(分散、標準偏差)
13 表計算ソフトを使いながら統計を学ぶ 4(偏差値、統計のまとめ)
14 「授業のまとめ」
15 「自主研究」、「予備日」
なお、授業内容はあくまで「予定」であり、受講者数等を考慮して大きく変更する可能性もあります。

授業方法

講義とPCによる実習

準備学習

授業時に復習箇所、予習箇所を指示する。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):30%(授業内容の確認と応用)
レポート:30%(コンピュータを使った授業の指導案)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):40%(毎時間出す課題)
「学年末試験」、「レポート」、「授業時の課題の提出状況」を総合して成績を評価します。

教科書

特に用いない、授業時に配布するプリントを用いる。

参考文献

授業時に指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

昨年度第1学期に「数学科教育法Ⅰ」を履修した学生(主に3、4年生)を対象とする。