※経営科学演習Ⅳ(学部:マルチメディアと数学Ⅰ)
金利計算,リボ払い等の金融数学―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
白田 由香利 教授 2 D/M 第1学期 2

授業概要

実生活の中で役に立つ数学を教えます.金利計算,リボ払い,住宅ローンの借り換えなどの金融数学も含みます.実際の電車のつり広告にあるような複利法の問題を文章題にして,その数学計算の仕組みをビジュアルに教えます.統計も含みます.統計の最も重要な定理「中心極限定理」も,グラフィクスで見れば,簡単に分かります.
少人数の面授による演習です.日本の数学は,目の前の数学問題を急いで解く,という科目になっていますが,このクラスは異なります.先生と対話しながらグラフィクスを見ながら,数学をゆっくり考えながら解いていきます.テキストは独自にこの科目用に作成したものを使います.また,すべての項目に独自に作成したグラフィクスが付きます.家でも使えます.
後半、金融数学を行いますが、金融数学を使う場では、英語での表現が分かることが重要ですので、英語表現も交えて説明をします。
高校までの数学評価とは別の次元の数学能力を養成するクラスです.高校までの数学とは違う数学を体験してみたい人,数学ができるようになりたい人,経営数学のセンスを身に着けたい人,いらしてください.
学部・大学院の共通科目です.大学院生は無条件ですが,学部学生は,以下の科目のいずれか1科目を履修した人,あるいはそれと同等の数学知識を有することを履修条件とします:経営数学1,経営数学入門A/B/C/D,白田の経営入門演習,白田ゼミの学生.これらの科目を本講義と同時に履修した場合も,履修可能です.

到達目標

英語で統計のセオリーが理解できるようになる。
債券の価格利回り曲面が3次元グラフィクスで理解できるようになる。

授業計画

1 オリエンテーション
2 指数関数で予測する
3 対数関数で予測する
4 当たる確率を計算しよう
5
6 確率モデルと統計的推測
7
8
9 べき乗則
10 ベキ乗則:株価の大暴落の頻度
11 Bond cash flow and its IRR
12
13 Portfolio calculation
14 Foreign exchange system and its demand and supply analysis
15 総復習

授業方法

前半は講義を行い,後半は演習を行います.演習は教師とTAが手伝います.コンピュータは一人1台,少人数でゆったりした時間の中で数学を考え理解することができます.

準備学習

教科書の該当箇所を読んでくること(約30分)

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%
大学院の講義として履修する人は,別途レポート課題を別に出し、レポートの評価の率を80%に上げます.
Dコースとして履修する学生に対しては、別途、高度な内容を問うレポート課題を追加で出します。

教科書

白田由香利、他『大学生のための役に立つ数学』、共立出版2014
白田由香利,橋本隆子,飯高茂『感じて理解する数学入門』第1版、オライリージャパン2012

参考文献

白田由香利『悩める学生のための経済経営数学入門』、共立出版2009

履修上の注意

履修者数制限あり。(40名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

本講義内容はすべてWEBから参照できます.学内からのみ参照可能.http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20010570/2015/lecture/
 
自習用に各種のWeb教材を提供しています。http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20010570/
 
以下のサイトにあるようなグラフィクス教材を描きます。教材 http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20010570/ABC/ (家からも使えます.説明ビデオがついています)
 
オフィスアワーは、講義のある日の月曜の昼休みとします。