哲学演習
ベルクソン『物質と記憶』研究―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
杉山 直樹 教授 4 D/M 通年 5

授業概要

ベルクソン第二の主著『物質と記憶』第3章を精読する。過去自体の存在様態の叙述をはじめ、無意識概念など、非常に難解かつ独自な主張に満ちた章だが、晦渋さを確認して満足することなく、ベルクソンの用いる論理を可能な限り明快に取り出していきたい。

到達目標

哲学書のごく正統的な読解の方法、ならびにできる限り適切な日本語への翻訳の手法を理解する。

授業計画

イントロののち、テクストの精読と検討。なお14回目・29回目はまとめ、15回目と30回目は予備日とする。

授業方法

担当者による正確な訳読、それに基づいた執拗な討議。

準備学習

担当者は担当段落の訳文・要約・問題点についてのペーパーを用意する。
他の参加者も実質同様の予習。数時間、あるいは数十時間がかかる。

成績評価の方法

レポート:40%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):60%
※博士前期課程と博士後期課程、それぞれの基準に応じて成績評価を行う。

教科書

Henri Bergson, Matière et mémoire, (Quadrige) 1st Edition, PUF, 2008
旧来の版、あるいは生誕百周年版全集でも構わない。

参考文献

授業時に指示する。