● ※身体表象文化論演習
―ジェンダー論から考える身体の「表象」――
担 当 者
単 位 数
配当年次
学 期
曜 日
時 限
大貫 敦子 教授
4
D/M
通年
金
5
身体表象文化学専攻が扱う領域として、演劇、映像、マンガ、アニメーションがありますが、そのいずれにおいても、「身体」がイメージされ、描かれ、また映像化される時には、ジェンダーの問題と密接に関連します。身体をめぐる言説やイメージは、その時々のジェンダー規範に大きく影響され、異性愛主義を固定化し、あるいは逆にそれを流動化するものです。この授業では、なぜ女性性と男性性のどちらかに身体を区別し、それ以外のあり方を排除する考え方が登場したのか、またなぜそれが「自然」であるとみなされるのかという問題を考えていきます。この授業では、ジェンダー研究に必要となる理論への導入を行い、日常の現象に対してジェンダー研究という切り口から批判的な見方を習得することを目指し、ジェンダー研究に必要となる理論(ポスト構造主義、構築主義、権力論、パフォーマティヴィティ理論など)への導入を行うとともに、受講者の研究テーマと関連した発表を行っていただく形で進めていきます。
ジェンダー研究に必要な専門知識を習得するとともに、それを各自の研究テーマに応用し、分析および考察ができるようになることを目標とします。
ジェンダーという切り口が登場した背景をイントロダクションで扱い、その後にジェンダー理論の基礎的なタームについての理解を深めるために、共通の文献を解読します。その基盤の上で、各自の研究分野と関連させた発表を行ってもらいます。
共通テクストを扱う部分と、受講者による発表を交えながら進めていきます。共通テクストを扱う場合には、その内容の概要を紹介し、問題点を提起する役を務めてもらう担当者を決めます。その担当者の発表に基づいてディスカッションを行う形で進めます。
指定されたテクストを予め予習しておくこと。
レポート:50%
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%(共通テクスト担当を積極的に引き受けること、またディスカッションへの積極的な参加を重視します。)
発表およびレポートを評価の対象としますが、授業中への積極的な参加態度も評価に加えます。
博士前期課程の学生と博士後期課程の学生は、それぞれ別の基準で評価する。
学部学生は、学部科目の基準で評価する。
共通テクストについてはプリントで配布。
授業中に指示します。
第1回目の授業に必ず出席のこと。
この授業は、学部学生も受講可能ですが、受講希望者が多い場合には、制限をすることがあります。