※表象文化制度論演習
映画と身体―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
岡田 尚文 助教 4 D/M 通年 2

授業概要

映画は「身体」をどのように捉えてきたのだろうか。本演習では、制度としての映画と身体の複層的な関係について考える。そのために、まずはテクストの輪読を通じて映画分析/理論と(映画研究における)身体論の基礎を学ぶ。後半は、それを踏まえた上で、参加者各自の研究テーマに絡めた発表をしてもらう。映画と隣接する学問諸領域(マンガ・アニメーション、演劇ほか)における身体表象のあり方についても適宜参照しながら議論を深めたい。

到達目標

基礎的な映画(映像)理論を習得すること。自らの研究テーマに関して身体論的な観点から批判的にアプローチできるようになること。

授業計画

1 イントロダクション、教科書、参考文献解説
2 『Film Analysis 映画分析入門』序章・第1章を読む
3 『Film Analysis 映画分析入門』第2章・3章を読む
4 『Film Analysis 映画分析入門』第4章・5章を読む
5 『Film Analysis 映画分析入門』第6章・7章を読む
6 『映画の身体論』を読む1
7 『映画の身体論』を読む2
8 『Film Analysis 映画分析入門』第8章・9章を読む
9 『Film Analysis 映画分析入門』第10章・11章を読む
10 『Film Analysis 映画分析入門』第12章・13章を読む
11 『Film Analysis 映画分析入門』第14章・15章を読む
12 『Film Analysis 映画分析入門』第16章を読む
13 『映画の身体論』を読む3
14 『映画の身体論』を読む4
15 前半のまとめ
16 スクリーニング1
17 スクリーニング2
18 以下、27回目まで学生の研究発表と参加者による議論
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30 まとめ
受講者の研究テーマ、関心によって内容を変更する場合がある。

授業方法

テクストの輪読と研究発表・議論を中心とする演習形式の授業。毎回、発表担当者を決める。

準備学習

輪読に際しては、発表者が準備するのはもちろんのこと、その他の学生も事前にテクストの該当部分を読み、関連する作品をも参照しておくこと。

成績評価の方法

レポート:50%(研究発表の内容を的確に文章にまとめる。)
平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):50%(積極的な参加を求める。)
博士前期課程の学生と博士後期課程の学生は、それぞれ別の基準で評価する。
学部学生は、学部科目の基準で評価する。

教科書

マイケル・ライアン/メリッサ・レノス『Film Analysis 映画分析入門』初版、フィルムアート社2014年、ISBN=9784845914395
加藤幹郎監修/塚田幸光編『映画の身体論』(映画学叢書)初版、ミネルヴァ書房2011年、ISBN=9784623059645

参考文献

塚田幸光『シネマとジェンダー―アメリカ映画の性と戦争』(ビジュアル文化シリーズ)初版、臨川書店2010年、ISBN=9784653040606
トマス・エルセサー/ウォーレン・バックランド著/水島和則訳『現代アメリカ映画研究入門』初版、書肆心水2014年、ISBN=9784906917273

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。